K氏三子局。20日9時10分開始で一面でした。先ずヨセ場面を画像で。

カケツギ受けあまい・ハサミツケの有無
右下白1、3ハネツギは大きいヨセ。対し黒4カケツギ受けはあまい。
左下白5に回られ黒6に白7補強まで。この折衝で白が10目は得しています。
右下黒4を省けるかは白ハサミツケが成立するか、効果あるかで判断したい。

ハサミツケは最善対応で効果無し
局後にK氏から「左下黒1でしたか。」と感想ありましたがその通り。対し右下
白2ハサミツケがどうなるか検討します。黒3サガリにキリは無いので白4ノビ。
黒5ツギに白6、8が嫌らしい。対し直ぐ切るより黒9が最善対応。白10、黒11と
なり攻め合いは大差で締め付けもままならず白失敗。ハサミツケ心配なかった。

互先ならばの図:目一杯のヨセ頑張り
右下を打つなら黒1ツケが最善。白2、4は仕方なく(ハネ出しは切られ損)ここで
黒5切り一本が粋な様子見。白6を待って黒7ノゾキが目一杯の追及ヨセ。反発は損
なので白8ですが黒9と緩まず止めます。いつの間にかハサミツケ味消えています。
◆取りあえずここまで。序盤も伝えたい箇所あります。記事更新暫くお待ち下さい。

序盤・ハネツギより勝る手は?
さて序盤。黒24までしっかり打たれています。特に右下
の黒をしっかり治まっているのは高く評価。ただ白19を
利かされたのは少々あまい。黒16、18のハネツギでは・・・

隅のツケヒキがベスト
黒1、3の『隅ツケヒキ』ならベストでした。地が
かなり得。気になるのは白イだが黒ロで平気です。
▲存在がイ弱点を補っています。

明るさ・軽さ感じた黒1ヒラキ。
少し進行した後に右辺黒1ヒラキ感心しました。黒イと
オス手や黒ロを守るのもあるけど。離れた黒1で黒×の
打ち込みを狙っているように感じたのです。

カタからハネは策手。黒番次の一手は?
白9とハネた時にどう打つか。これは難。発想を変えないと
浮かばないと思います。実戦は黒イ対応で白ロ、黒ハのツギ、
白Aスベリと進行したが黒動きが停滞している感じ。
ヒント:白7は黒8となり黒を固め丈夫にしているので

手抜きで左上守りが正解
左辺白ハネには無視、手抜きし黒1が正解。白2にも
返事せず狙いの黒3へ打ち込みましょう。白4オシにも
相手せず黒5トビの要領。左辺白6ハネは黒7と応じ痛くも
かゆくもない。※ △と▲交換のお陰で黒厚いのです。

オシは手抜きが聡明。攻めで主導権
今回のテーマ・ポイントは手抜きと言えます。右上
白aオシに対し律儀に黒イ、白ロ、黒ハと応じましたがこれは
白の思惑通りの進行。実戦は上辺を白地にされて弱い左辺にも
手を戻されて下辺白と連絡。白の都合良き図となりました。
黒の良き模範例を図で示しました。実戦だったらブラボーです。
例えば黒1と一つ利かす。白2は仕方ない。そこで左辺に注目。
放置の白×を割るのです。白4に黒5と遠慮なく突き抜きます。
白6逃げに黒7ノビがモタレ攻め。白8、10なら黒9、11と
自然に調子良く進出し白の攻めに繋がるでしょう。
◎お疲れ様でした。上手の打ったところは大事な対応すべき
場所と思いがちですが受けた為に利用されたり他が苦しくなる
こと結構あります。【手抜き】〔無視〕『返事せず』の可能性を
常に持たれますように。ではまた。次局も楽しみにしています。