2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

   池本六段三子局・模様一場面&考え方

六段の中で一番力まない序盤を打たれる印象が池本さん。 合宿に向かう車内でも棋書を離さない姿を覚えています。 本局は白の消しを迎え どう打つかがポイント。では開始。 自然模様形成 黒2、4は令和的構え。白5に黒6ハサミ以下黒20まで 一気に進みまし…

    栗林五段惜しかった一場面

栗林五段の惜しかった一場面を紹介します。実戦的強気分断で隅を攻め 詰碁筋でコウに。最高コウ立て発見したら大成功でした。先ず画像を。 最善手二線オキ 左下二線オキ打たれました。この形の最善手で隅はコウになります。 五段なら当然ですね。さてどうな…

   H氏五子局(相手の辛抱手への配慮)

有楽町囲碁センター指導碁常連H氏五子局。本局手厚い打ち回しと天元活用で 白を屈服させ勝利局を予想させました。しかし白の辛抱手への配慮が足りずに 油断もあっての無念大石憤死はもったいなかった。その具合伝えたい。 天元活用の分岐点 黒32まで多少ぬ…

    K氏三子局一場面(二間へのツケ)

K氏三子局一場面をお見せします。中盤終わり頃の白二間への挑戦手から。 二間への挑戦手 黒1ツケはいろいろな変化含んでいますが打って見たい手。対し白ハネが 良かったかもしれないが右辺ハサミツケを狙いたいとので白2上ハネです。 黒番でどう打ちます…

  有楽町指導碁久しぶりのN氏二子局

N氏は下地会に所属されていた方で棋力は八段優にあります。 10年くらい前にとある会と対抗戦を行ったとき下地会メンバー 主将を務め決勝戦で見事勝ってチームも勝利となった思い出あり。 確か形勢不利だったが3手以上のヨセコウを執念で粘った内容。 本局序…

 研究会指導碁・佐々木会長三子局一場面

11日の研究会は指導碁多く有難うございました。11時30分開始時には 佐々木会長・野波幹事は毎回既にいらしていて本当に感謝です。本局は 一面打ちで双方いつもよりかなり早打ち気合優先の一局となりした。 黒番次の一手は? ◆解答は終わりの方で発表します。…

    池袋教室・野村六段vs古川五段序盤

先ず昨日の研究会も皆様お越し頂き有難うございました。 自粛お休みされている方もいらして頂くともっと握やかで 嬉しいです。春の兆しと同じくこれからを期待しています。 池袋教室から野村新六段vs古川五段との序盤を紹介します。 昭和の香りから一転、新…

       長南氏二子局

長南氏二子局。二面打ち暫くして「援護射撃で。」と加わり 三面打ちで開始。正直一面二子でもきついので大変ですが 毎回見応えある内容。では序盤から。 ◆なお11日の研究会で次の一手問題としてこの碁の一場面を 出題します。皆様の参加をお待ちしています。…

     下じょ会S氏五子局

前回1目勝利されたS氏。タブレットで記録しながらの 対局は手慣れたもの。本局打ってみて隙少なく崩れない 印象を受けました。今後の課題は何か? 最後に伝えたいと思います。では開始。 足が地についた立派な出だし 下辺黒34まで悪手と指摘する箇所はなく…

     F氏三子局序盤

序盤からの手順 右上は白17まで昔お座敷定石と呼ばれていて実利が勝り あまいが定説。私は今後の外勢活用次第としたい。 なお白3を小さく取る手は価値低いです。F氏は・・・ 勢力拡大のケイマ圧迫 打たれたのは右下黒1。なかなかの一手と映りました。 次…

  ⛄雪の影響少なき事を☃:F氏三子局予告

まだ下じょ会指導碁が3局残っているが気がつけば今日は池袋教室、 明日は下地会研究会、明後日は浦安碁会と出かける仕事が連続です。 雪の影響心配ですがそれほどない事を願っています。皆様お越しの際は どうぞ細心のシノギ筋完備されていらして下さい。よ…

K氏には今日も受けて頂き感謝です。その熱意は間違いなく 幽玄の間指導碁受ける方で一位。有益場面を解説します。 四線・五線よりは勝る六線手 黒12がユニーク。この手では下辺を黒21オサエや右下を 黒13が常識的。黒18までの進行は『地にあま過ぎ』と 言い…

    N氏定先局

9日9時10分二面設定はお陰様で満席で感謝いたします。 明日から4日間は出かける仕事(教室・研究会・浦安碁会 棋院指導碁)と連続、13日10時には【幽玄の間対局】も あるのでネット指導碁は暫くお休みです。 先ずN氏の定先局を。白勢力圏で見事サバかれ…

    下じょ会・初のK氏三子局

下じょ会初参加のK氏三子局。飲み会ではお話したこともあるが 指導碁は初。温和なイメージとは違い厳しさ受け強さを感じました。 全体俯瞰のボウシはこの一手 右下白11は私の18番。黒12は白13と切られ少し損と認識 しているが黒14、アテ一本で黒16、18展開…

   K氏指導碁一場面

K氏指導碁。今回は部分的に有益な一場面を伝えます。 先ず終盤での左下隅の良き打ち方を画像で。 ハネカケツギで左右の得を伺う 単に黒3もあるが黒1ハネ、白2、黒3『ハネカケツギ』が基本です。 辺を受けたら隅ピンハネが嬉しい 白4と辺を受けたらノー…

    加藤六段・2つの大チャンス場面

いきなりですが二つの場面をお見せします。どちらも黒番。 次の一手を良きところ打てば黒勝利間違いなしだったと伝えました。 後半検証し解答します。 右上白ハサミツケは貪り。白に重大な薄みあります。 黒番 次の手を打たれていたら見合いになり白困ってま…

    K氏六子局・戦いの呼吸一場面

K氏六子局。一場面の応酬で最高手を打った後の継続手の考え方や 石の流れを伝えたい。では始めます。 戦う姿勢&石運び良し 中盤から。黒1と動き出した手は積極的で嬉しかった。 右上と連絡拒否の白4に相手せず黒5は外しは好手。 白4は分断する調子求め…

     研究会・栗林五段四子局

先月の28日の研究会栗林五段四子局。 本局攻めの積極性と強気、五段らしさ出ました。 攻めと守りバランス感じる序盤 黒16・20が攻めたいとの意志。黒22、26は堅くがっちりと 棋風が出ています。先ず黒20での最強の打ち方を示します。 最強手法伝授 黒1、3…

   幽玄の間・最強Y氏定先局

幽玄の間指導碁で私が一番強いと感じているY氏定先局。6日19時40分開始。 最終場面・果たしてその評価は 白△と打ったときに残念ながら黒の持ち時間が無くなり終局となりました。 この後打ち継ぐとどうなったのか。皆様も考えてみて下さい。 上辺から中に伸…

    佐々木会長三子局

楽しみをモットーとする会長の碁は自由奔放。大胆な打ち方をされ 驚かされることが多い。一本芯が通っているので油断するとパンチ 喰らいます。本局は黒模様での先手切り上げがポイント。では開始。 早くも斬新手法 オサエならどちらか カケツギ&ハネツギな…

      池本六段三子局

次は池本六段との三子局。対局では不調とのことですが最近の 指導碁は石が張っていて内容が良い。本局もそうでした。 先に上辺トビは強気で好手 右上白5カタに黒6が令和的手法。強気の白7、9に 黒10と頑張る。白11ハサミに黒12下トビが最強手。 白a捨て…

      佐々木六段三子局

白5の五を意識した立ち上がり 待ちくたびれたでしょう。佐々木六段三子局を解説します。先月28日の 研究会指導碁。もう次の研究会は11日。急がなくては。では開始。 黒6のワリウチは白5の五を警戒したものか。白7を許すのは普通 損ですが白1を浮かせる…

     K氏三子局一場面

K氏三子局。有益な場面を絞って解説したいと思います。 序盤 右下が気になる 黒4、6は見かけない手法。黒12までしっかりした形だが 基本定石を比べ辺の展開が少々遅いので少し損と判定。 その他の手は文句無しです。 基本定石 念のため一番ゆ有名な基本定…

    K氏二子局

設定ミスで二子となったがなかなかの内容でした。 二間連発され『常連強豪の手厚いS氏』を思い出すほど 似た立ち上がり。昔は二間あまいとされたが調和的には 最高。荒らすのも結構苦労するので有力です。 【黒番次の一手は?】 黒1消しは面白い。遠慮せず…

   池袋教室・野村六段格四子卒業局

二面打ちで行った野村六段格との四子指導碁。本局内容から 鑑み晴れて三子へと昇格になりました。 堂々たる立ち上がり 白19を無視し黒20トビは王者の風格。白21に黒22も然り。 互先定石後の二線には? 左下は昭和で多く打たれた互先定石でほぼ互角。黒18は …

    池袋教室・下川五段四子局

遅くなりました。池袋教室指導碁から下川五段との四子局を紹介します。 悩ましい手への対応は 黒14まで実戦に良く出来そう。白15は上手の頑張り手。 断点を伺っていますがどう対応するのが良いでしょうか。 簡明だが白楽に進出 実戦。黒1ツギは最も簡明だが…

     幽玄の間H氏四子局

三面打ち最後はH氏四子局。戦い方は本当に堂々として申し分ない。 テクニック術も覚えるともっと強くなると思います。先ず棋譜を。 右上煩い白ツケへの最善対応は? 堂々と宣戦布告し戦いを起こした手は右側黒28切りです。 以下本格的な石運び。ただ攻めた…

      K氏三子局序盤

K氏三子局。本局は早治まり良き場面が2カ所出現します。白の手について 行かずの考え、どう反発するかも伝えたい。では開始。 右下早治まり良し・右上は? 白23まで。感心したのは右下根拠の黒18、20。狭いので 気が差したと思うが弱石を早く治まることは…

   幽玄の間S氏三子局

3日(金)10時から久しぶりの三面打ち。毎月第一金のS氏・H氏お二人と 受けていない日が少ないK氏。皆様本当に感謝いたします。 先ずS氏三子局からお見せします。振り返って検証するが一手のミス無ければ 『自分の碁を貫いた会心局』だったと思います。…

    幽玄の間・K氏三子局

K氏とは一面が多いが今日は二面。片方が定先の方なので私は 余裕ないが打つ手が厳しくなる意味もあります。本局は右上で 黒重い姿になるが他は平穏。不思議なバランスを感じました。 重い弱石抱える立ち上がり 白1に黒2は問題。白3と変わり中央覇権は白…