K氏三子局・巧みなヨセ一場面

右辺白地に対し黒からのヨセ手段は?


   27日12時30分開始のK氏三子局。本局は『解説あり』なので最後のヨセ

   一部分・一場面をお見せしましょう。画像解説となります。

   残念ながら右辺白地を破壊することは出来ませんが少し減らすために・・・

一つ工作しワリコミ

  先ず取られている黒一子を出て白切りと変わります。持ち込みに見えるけど

  次の黒1ワリコミを見ているのです。白2、4は已むを得ないでしょう。

  将来右上を黒が分断するとダメ詰まり具合では白地に手入れ生じる可能性も

  黒二個にして取られても損はしていない。

白無理。破綻となる

  白2切りは無謀・無理。黒3で困る。白4にも黒5が最強態度です。

  白2一子だけの損ではすまなくなっていますね。

その後・参考までのヨセ

   その後のヨセ具合も載せました。下辺黒5ワリコミが鋭い。白6譲歩止む無しで

   白10まで凹ませました。上辺も黒から打てば白16まで先手ヨセとなります。

大らかで伸びやかな序盤

    序盤。右下は地にあまいけど直後の黒8中空トビが夢とセンス良さを

    感じました。地に辛い黒20を採用し白を繋がらせたのは一策として

    有力。繋がって厚み作ったけど上の白二間は狭いですね。

    ◆さてここです。白が厚くなったので黒は地に拘る手打ちたくない。

次に調和手なら安泰・安心

    黒1カケがこの一手に思えました。右下■と左下■を手厚く繋がります。

    厚い手を選びたい理由は右上白△が厚くなったから。

    ここから戦いが起きれば白有利になる可能性が高い。そこで穏便な手を

    選択したい。黒1で下側に結構黒地もつきそう。

    幽玄の間解説作成には少し時間かかります。よろしくお願いします。