幽玄の間I氏四子局

     I氏は初の方。当初二面打ちでしたがキャンセルあって一面。対局

     進みこれはきつい四子と実感。正直一面で良かったと思いました。

     解説ありなので一場面をお見せします。

軽いタッチのアテ一本

     初の方の指導碁は先ず棋風を探ることから始まります。左下白5に

     対し黒10アテ一本で黒12を見て部分に拘らない軽さある方かなと

     想像しました。ただ白13カタ動き出しに黒14、白15に黒16、18は

     力強さを感じました。次に白は普通上をツグべきですが気が変わり

     白19、21サバキ。白変調かも。黒22、白23のとき黒は分岐点。

重くし攻めるなら隅オサエ

    △ツケに攻めたいときは隅から黒1オサエを採用します。白2に堅ツギも

    あるが黒3サガリが厳しい態度。白4なら黒5と緩まぬ姿勢で白への攻めを

    睨む。黒a打ち込みへの応援にもなっていてお勧めです。

あっさり振り変わり有力

     実戦右下折衝の後ですが黒1と外を切る手が一番簡明。白2切りには

     黒3連打で振り変わります。この後、黒×二つは軽く見て視線は

     上辺一帯へ移しましょう。来るべき戦いに厚みは頼もしい存在です。

断点攻めにくく少し嫌な展開

    黒1、3(黒3で別法あり)は白4ツギとなり少し嫌な感じ。×断点

    切りにくくなったので黒5ですが白6ツケコシが有効だとなりました。

流れは振り変わりの道

     アタリ継がずに黒1切りが良かった。振り変わりになるが手厚い。

     左下黒Aの軽い思想の継承として採用して良かったと思います。

    

振り変わりは簡明で有力

     断点黒1切りは白2で振り変わりになります。以下白10まで。

     白良さそうな顔をするけど実際は黒の実利相当。有力でした。

落ちついた局面に導くには

     左側が一段落し右辺白△と打ちこんだところ。黒は地合い良いが

     中央の黒の安定や下辺黒の眼形具合など少々心配な点あり。

     まだ解説作成途中で検証中ですが黒の有力案を伝えます。

静かな補強策

    先ず黒1をキカシたい。今なら白2ツギ。この交換で白aは黒bの

    完璧生きを得ました。そして中の黒を早めの黒3連絡が冷静です。

    右辺は手抜きしても大丈夫との判断。白4なら黒5と堅く治まります。

    黒イと黒ロが見合いで安心ですね。全て安泰となれば白は調子得られず

    取っかかりなく困ります。相手に打たせてから堅く生きるのは悔しくない。

    お疲れ様でした。解説はじっくり仕上げます。暫しお待ち下さい。