大晦日・元旦と連続で受けて頂いた方は初かもしれない。感謝です。
今までの指導碁で安定感一番の内容だったと思います。
先ず序盤で一番感服した場面からお見せしましょう。
後ほど発表します。では序盤から。
最近見ない白3外ツケです。対しハネが普通ですが黒4ノビから
黒6ヒラキ。これはK氏の発想手。定石ではないけど白を固めたく
ない気持ちの表れ。新型ですがなかなかだと思います。
消した石を攻めるために白1とオシですが黒2ノビで固まります。
白3から攻めましたが追いかけている感じあり白嬉しくない進行。
右辺入られた代償は左下白15~21ですがこの程度では黒良き流れ。
黒6で別法あります。最適な場合もあるので参考程度に(次図)
△ノゾキに黒1とノゾキ返す受けがあります。白2ツギを待って黒3
タケフがセット。白4に黒5オシで厚く補強も良いでしょう。白△と
白×が『タケフの両ノゾキ』という不満な位置にあるのが嬉しい。
私が相手の模様へ消しに向かったときの考え方を。受けなかったら
早めに踏み込むをモットーとしています。逃げるより中で生きてしまう
方が効率良いという欲張った考えでもあるのですが抵抗されシノギが
際どくなることも多い。ヨミと自信がないとお勧めは出来ませんが
荒らす気持ちない場合は消しに向かわず大場が賢明だと思います。
黒1トビでした。まだ弱い黒一団の補強ですが右上白やんわり封鎖も
兼ねています。今度踏み込まれたら嫌なので白2と受けたけどまだ
黒イ、白ロ、黒ハの分断手が残る。それを横目に黒3『馬の顔』は
得意手だが手厚く打ち遅れていません。白4カカリに黒5二間受けは
ハサミが普通、飛ばれるのが嫌とのことですがそれは心配ご無用。
でも白6とヒラかせて黒7はカドというより顎に迫るという感じで
じわじわ攻める感ありますね。
ハサミは飛ばれるのが嫌だったとの感想ありました。黒3一間は二間も
あります。白4のトビマガリなら黒5ケイマ。これは中の馬の顔が働き
白は治まるまで時間かかる。黒良しです。
トビから白4カケが嫌な場合あります。確かに下を這わされると
上の黒が弱くなるでしょう。でも黒5、7出切り分断が好手段。
以下型の一つですが黒A・B・Cが役立ち分断された白が苦しい。
◆一間バサミだと『トビからカケ』嫌だなと感じた場合は・・・
黒1二間バサミがお勧め。白2とはトビにくいです。黒3二間受けで
根拠得るのに時間かかる。白2は両ガカリしますが上一帯が良き黒模様に
なるでしょう。
この出題は変化全部示すと膨大になるのでイメージで感じ取って欲しい。
白△目的は黒二子を取るのではなく ①脅かしてダメ走らせてから左辺を受ける。
②中央の黒一団を攻める この二つを考えて打ちました。先ず最強手から。
黒1オサエ込みは超強気手。白△を弱くすれば黒二子は取られないとの
自信無ければ打てません。黒●が鉄壁、へばりついている白×では黒二子を
捕まえられないと見ています。白aに対し一番の抵抗。続く一例を。
最強は白2か。取りあえず黒3ハネ一本。これは『捨てバネ』で逃げる
ときに効果あり。白4を待って黒5オシがわかりやすいシノギ。白6で
白7出ならさらにオシて下と繋がります。白6オサエは黒7、9、11。
白イは黒ロで無理ですね。※最強は他にも変化多い。危険は覚悟し打つ。
K氏打たれたのは中央黒1備え。堅い手ですが私の狙いを看破したもので
なるほどと感服。次に白Aなら黒二子取れますが右上黒Bの方が大きい。
実戦は白2三々と進みました。左辺はどちらが先取するかが一つの勝負。
◎お疲れ様でした。一度も黒弱石を攻められ大きく損した場面無かった。
評価したいです。これからの課題は厚過ぎないように地にも辛くですね。