幽玄の間指導碁を受けて頂く方で現在最強と感じているのがY氏です。
先ず画像場面を。右下が大変な勝負どころ。黒番で最善はどうなるのか。
①振り変わりになる簡明図 地合い。形勢判断が問題
②左右どちらかの白を取りに行く 勝負手で難解
私は②の左右どちらか取りに行く手段は両方シノげれるとヨミ信じていました。
ただヨミ切っていたわけではありません。
先ず①の簡明図を載せます。地合いはどうなのかは検証して後に伝えたい。
本当に神経使う見応えある一局でした。
序盤からお見せします。暫くお待ちを。
右下二線黒9は私が好む手。三線トビと比べ外側石を
攻めたい気持ち含まれています。白10は思いつき。
対し黒11カド。前にも削減で使用されたことあったが
本局は早い決断で現代流です。
白1ツメを少し考えたが黒2三々を許す。白3は
黒4ツケで治まられ白×があまくなると感じ却下。
実戦白は三々、黒トビと進む。ここで普通に白1を採用
すべきだったと今は思います。黒2に白3と受けて攻め
ながら地を作成を目指す。黒2で別法もあるのですが
白Aを地に辛く活かす打ち方でした。
白14は黒15スベリ与えるが白16に魅力感じ一局打って
みたくなりました。黒17まで隅とAが見合いで黒満足か。
白18、20となり一応は実利対厚みの図式。
◆次の黒の手をのんびり予想。黒Aは右下白を攻める良い手。
黒Bシマリもじっくり。黒CもあるなとY氏は・・・
黒1カタでした。私も四線のカタをたまに打ちますが昔なら
地にあまいと一蹴されたかも。白2~8まで白ホクホク気分。
ただ黒9に手が止まる。白10が形だが黒11が頑張りです。
Y氏の碁にはここは譲らないという一徹的な面があります。
深いヨミの裏付け狙いが含まれているので油断出来ない。
「白は捨てさせないよう重くしたい」『黒は攻められないよう
早生きで治まりたい』双方の思惑がぶつかり進んでいき・・・
黒1、3で一段落。この結果ですが中央にノビた白厚みが
素晴らしく思え白が良いワカレと判断していました。ただ
左辺凹んでいる点、下の黒の得た実利、何よりも中央の黒
90%生き形得ている点をも逃してはならない。中の白厚みと
したが終盤薄くなるのです。少し白良しが今の見解。
実戦白4カケはこの一手と思えたが黒5、白6から黒7と冷静。
じっと外の白を密かに狙っています。白8への感想を紹介します。
Y氏「白8へどう打てば良いかわかりませんが黒9がピッタリな
気がしました。」白8働きを削いでいる感触に手応えを感じたとの
謙虚な感想。実は私も右辺稼がれ中の厚みどう働かせるか難しいと
感じていました。では冒頭場面へ。その後について検証します。
黒1救出を検討します。白2は必然。黒3が本命手。
両方シノギなら白勝利。黒は取りにいくよりない。
黒▲に対し右下白1手入れは黒2ツギから黒3が静かな必殺手。
イとロの点が見合いになり中央白に活路ないようです。
厚かったはずの中の白が・・・これがK後の怖さ・深さ。
中の手入れはいくつかあるが素直な白1が右下への
応援になります。黒2、白3のあと、黒4(6も可)
以下黒aまで黒取り番のコウ。コウ立て勝負ですが
黒に十分勝機ありました。この図が今の結論です。
白の姿は黒1と狭めても眼が無いように見えるけど
白2、4対応があります。×弱点があり追い落とし。
白Aは黒1を不可にする効果でした。
◎お疲れ様でした。また見応えある熱戦をよろしくお願いします。