模様への消し心得・K氏三子局

       26日9時10分開始のk氏指導碁一場面をお見せします。

       模様を消すときの下地流の考え方を伝えたい。では開始。

積極的な模様への挑戦

         右下と左上は双方地の気前良しでほぼ互角。

         白15は上手のハッタリ模様策戦。対し無視も有力ですが

         K氏黒16打ち込みと積極的。白17ボウシは上手の特権。

         黒18コスミは確実な手ですが逃げの態度なので白19カケと

         攻勢の調子がつきます。ボウシにお勧めは・・・

消しに相手が受けない時は踏み込め』

        黒1踏み込みを推奨します。この手は互先手ですが

        模様を消しに向かったとき、踏み込む勇気ないなら消しは

        されない方が無難。受けないなら気合でも入りたい。

        黒1は黒イ・ロでの連絡を見ています。また黒ハの根拠も。

居直り1DKで快適

        本気で黒を攻めるなら白1ナラビ。対し黒2と居直りたい。

         見ると馬の顔の形ですね。白4と出口止めたら黒5、7が

        確実な眼形確保手段。黒9まで狭いけど確実に治まり安心。

        白のお城建築現場に1DKながら立派な所帯。白の見返りは

        外回りですけど厚みとはとても言えない。断然黒良し。

拒否なら戦う。荒らしがいあり

         白4と根拠奪うなら実戦の黒5コスミ。白6カケに

         黒7と逃げでなく白を攻める気分。左の白×と黒を

         見比べても強さ負けていない。消し・荒らし成功です。

白早め受けならサラサラと

         本来黒消しには白1と受けるくらいです。その時は

         一本キカシと見てどこに打っても良いです。素直なら

         黒2、4とさらさら引き上げか。来るべき下方面の

         戦いに役立てたるために。

中盤三々への考え方と対応

         実戦図。上辺白に守られたのはちとあまかったけど

         黒A・Bと白一子取り込み中厚くし頑張っています。

         黒C少し狭い囲いで×辺りならバランス良し

         ◆さて左下白△三々にどう応じるのが適切でしょうか。

         「序盤三々には手厚く後手で良い」とされているけども

ハネノビ後手は不満

         実戦です。黒1は方向良いが黒3~7の後手は白8

         ヒラキを与えあまい。下辺に先着するには・・・

先手取得の単ノビ・下辺先行

          絶対先手ではないけど黒1ノビがお勧めです。ハネより

          先手取りやすいこと多い。普通の白2対応なら絶好の黒3

          ヒラキに回れる。前のキリンの顔黒●が微笑んでいますね。

          なおこれはプロ的な事ですが黒3が来ると右下隅に黒×切り

          様子見が楽しみです。捨て石でキカシ目的んですが白の受け

          によっては右辺黒ツケコシ筋が有効になります。 

          ◎お疲れ様でした。消しが巧みになると愉しさ倍増します。