N氏は気合良く頑張りを旨としたスタイル。私の攻め、N氏のシノギという
展開が多い。絡み攻め受け黒苦しい場面で『グズミ切り』好手が出現します。
先ず序盤棋譜を。
注目は黒15ノゾキ。黒17望み、黒25補強です。全て右下
黒27を実現したいがための準備で伏線でした。
黒1ノゾキには地に辛い白2が普通か。黒としてはキカシた
気分で気楽になる。右下はそのままに黒3、5など面白そう。
黒1は直接活用の黒Aもあるけど黒Bぐらいにやんわり利用も
可能です。なので実戦白はツギを選びました。
下辺黒ツケ、白ハネまで実戦ですが黒1(a)の
二段バネを提案します。白2、4なら黒7シチョウで
悪くない。白8、黒9が相場となります。左下白地には
黒イ狙いあり。白ロなら黒ホまでコウ。白ロで無条件
取り目指すのは黒にも何かしら活用法があるでしょう。
白2、4を選ぶなら黒5とこちらもシチョウです。続いて
右下白6の現ナマならば黒7ツメが大きい。白8には
この方面は軽く見て(もし白イが成立しても黒ロで平気)
上辺をキカシに向かいたい感じ。黒11まで気分ですが
中央は黒が主張出来そうな碁形で打てます。
実戦です。右下隅は黒立派な生きとなりました。白は
代償で下辺黒を攻めたが継続難しいのでいったん保留し
右辺白1打ちこみ。対し黒2はN氏らしい頑張りだが
疑問だったと思います。右辺黒はシノギあるが治まる
まで時間かかりそう。
ここは平易に黒1、3トビが良かった。白はまだ右上の
黒大ゲイマに手が出しにくい。白Aなら黒Bで順風
白攻勢続いて黒苦しい展開でしたが黒1、3ノグズミ切りが
好手でした。直前の白が中をハネた手がやり過ぎで咎められた
形です。×二つ断点生じ困り、 シマッタと感じていました。
数手進行し白1とノビた所。双方二つずつの一団の戦いだが
力関係は五分に見える。それは黒に好転している証拠です。
ここで黒2キカシが早計。白は継がずに先に左下黒一団へ襲い
掛かります。死ぬわけではなく結果生きたけどかなりのダメージ
いじめを受けて辛かったと察します。それから白は悠々右上
受けに回り形勢は白へと傾きました。
普通に中を黒1とカケツギすれば良かったのです。白2なら
黒3、5とすんなり生きる。白6と攻めたくなるが黒7で
逃げ足早い。黒7で先に実戦の黒イ、白ロも良いですね。
黒1カケツギに実戦で私が選んだ白2(3の下ノゾキ)から
白4攻めには黒5が好手。検証では黒13までが相場でした。
白12で白×から分断するのは黒Aツケコシ反撃が来る。そのときに
中央黒1存在が大きいのです。
◆なお白6で白7と眼を奪うのも考えたがやはり中央黒1が効いて
無理が結論でした。
◎グズミ切りから立て直していたので本当にもったいなかった。
常々感じているがキカシはタイミングが本当に難しいですね。
お疲れ様でした。次回も楽しみです。