16日午前のK氏三子局。序盤の考え方を伝えたい。その前に
易しめですが実戦に頻繁に出現する形への知識を。画像で伝えます。
左右両方の断点を二線でカケツギしている形でのハネツギは一つだけが安全。
この図だと左側。黒ハネツギ終えています。白1とアテてくれたら何事も無し。
白1などマゲてきたとします。ラッキーと黒2、4
ハネツギしたら・・・白5ツケを喰らってしまう。
両ウッテ返しの筋。この筋を初めて実戦で目撃した
時の感動は(2級~初段の頃)今も覚えています。
皆さんも取る側か取られる側で体験あるでしょう。
『左右同型中央に手あり』の代表ですね。
黒6は実利手。白7に黒8、10は勢力手。ミックスは
運用難しい。黒12、14は大場作戦だが三子局は弱石抱え
ると負担になることあり。お勧め図は次に。また白13を
許したくないなら大胆手法をその次の図で伝えます。
白ケイマには相手せず黒1三間ヒラキだと素直。さらに
白2とトンでくるなら対抗手は黒3サガリです。実利で
安定させ黒aケイマを含む。もし中を主張したいなら
白4のときに黒5マゲツケは如何。手抜きしにくいので
白6ハネだが黒7以下境界線を一気に競って行きます。
下辺をかなり白地与えるけど堂々黒13ケイマで胸を張る。
白14なら黒15でスケールは黒ですね。もし白15辺りに白が
進出してきたら黒14ケイマで守りと削減を兼ねます。
黒1、3は手厚い棋風のK氏らしい。黒5は黒Aの
被せのほうが頑張っているが実戦は柔らかで先ず先ず。
左辺は白10とボウシされても十分戦えますがお勧めは
白はボウシ大好きで経験も豊富。毎回打たせることない。
黒1トビは如何でしょう。白2なら黒3と分断します。
両ガカリ定石のほうがボウシされるより簡明なのもお勧め理由。
右の白△は丈夫で強く左下黒×は睨まれています。その応援も
兼ねて中を飛ぶ。白イと白ロを大きく分断という考えです。
◎お疲れ様でした。似たような場面出現の時の参考に。