幽玄の間 K氏三子局序盤

          21日のK氏三子局。先ず序盤棋譜をお見せします。

模範的立ち上がり・右辺ツケへの対応は

       右辺の前に右上黒22下ツケに触れます。白ハネ出しが心配な

       方は多い。普段あまり考えないが検証してみました。参考に。

ハネ出してアテ検証開始

       白1、3にどう打つのが良いか棋書にあまり書いていません。

       わかっていれば安心ですね。ポン抜かしは損なので・・・

    必ずアタリは逃げて二子に。続いてマゲ最強。取れば黒良し。

          黒4逃げ。対し白5が怖いが黒6マゲが強気で最善最強。

         白7と妥協すれば黒8と取る。多くの場合は後手でも黒良し。

隅で白生かす。断然黒良し

        白1トビが白の最強ですが黒2アテが好手。両アタリより

        勝ります。以下ちと難しい変化だが黒12連絡まで黒良し。

        白イは黒ロ、白ハ、黒二と上で連絡出来る。隅の白ですが

        生きるためにもう一手必要。回りの白弱く断然黒良し。

        

前図訂正:白サガリが正着(一手で生き)

前々図の黒訂正

         前々の図の黒にも訂正が見つかりました。黒4では隅の

        ブツカリを決め黒6~10が勝ります。前図より隅の白は

        不安残る形。なので黒12にハネ出しはしにくいです。

黒二子捨て石で白分断でも打てる

         二子捨て石にし外へはみ出し白を分断しても打てます。

         以下想定ですが元々封鎖した白は後悔するでしょう。

辺のツケに穏当受けはヒキ

        相手にいきなりツケられたときの基本的考え方を伝えます。

       あまり事を起こしたくないならば黒1ヒキ(ノビでも可)が

       お勧めです。ぬるい感じだが白2くらいなので黒3としっかり

       連絡しています。相手を厚くしていない点もメリット。

       数手想定してみました。白には黒Aの薄みが残っています。

実戦:切ってカカエは強き打ち方

        黒1~5は強気対応で切られても怖くないとの意思。

        白6切りに多くの場合は黒イ抜きが正しい。ロは弱気。

実戦:見事な捨て石作戦・黒打てる

         黒5~9は右下黒数子は捨てるとの決断です。白10に

         黒11と増やしたのは黒15アテを利かせること、白14

         手入れ、そして将来黒Aヨセを有効にするためです。

         黒11までの結果は互角だと思います。

捨てない図も有力

        黒1なら無難でした。白2なら黒3で連絡しています。

        白4と封鎖されますが黒A梅鉢を得ているので満足し

        上白模様削減に回ります。黒5、7の手段も面白そう。

二段バネもお洒落(白を厚くしたくないが意図) 

       黒3という応手もあります。この手は両アタリを強調し

       白×ならば二線カケツギでお洒落。

       ◎今回も有益内容でした。これからも積極的に。