K氏三子局序盤

   奇麗な終局図だったので画像を。上の白地は19間ぶっ通しで嬉しいが

   黒は全部繋がっていて一石です。『一石に負け無し』とはいかなかったが。 

絵画のような終局図 白7目勝ち

      次は感心した一手を放たれたポイント画面を 【黒番】 

 模様消しの『望み』に対しどう打つか

        ◆後ほど解説します。先ず序盤のポイントから。

オサエる方向は?

        白1カカリに黒2二間バサミ、白三々と進みました。

       黒番でオサエる方向はどちらですか。

ラストケイマがハザマ残り悪い

       三連星側から黒1とオサエたくなる気持ちありますが

       定石の黒5ケイマは白6ハザマが飛ぶ。それが残るだ

       けでも不満。黒5で工夫ありますが三連星重視ならば

       『二間バサミ以外のハサミ採用』をお勧めします。

       ◆よってオサエる方向は二間バサミ側を正解とします。 

二間バサミかオシ定石

       『黒1~白8まで真二間バサミ定石』黒7は黒a這いが

        令和流。黒9、11オシは定石後の手段で模様主張。

        冒頭場面に来ました。白12消しに黒どう打つか。

受けは無難だが今一つか

       冷静に受ける黒1もありました。相手にサバキや根根を

       与えず地も確かです。白2逃げに黒3とボウシしたい感じ。

       白4と右下連絡計った時は大ゲイマ分断もあるけどいったん

       保留し左辺大場に向かうのがお勧め。右上厚み築いたのに

       攻めないのは悔しい感じもあるけど碁は全体で勝負との考え。

       黒イ、白ロ、黒ハが×を見て利いているので右辺黒地先ず先ず。

じっくりの実戦進行は上策

       K氏打たれたのは堂々遮断黒1。私の候補手の一つでした。

       この手自体は駄目分断なので攻めで利得どう得るかが大事。

       黒5が肝要。効能は二つ。①白ハネからのサバキ筋を消す。

       ②右上黒地へ侵略不可(中マゲを無効に)黒11まで実戦。

二線サガリたい理由(サバキ封じ)

        黒1ボウシも勇ましい攻めでありますが白2、4と

        サバキで来ます。黒×とツグのは悔しいので黒イなら

        白ロとコウ含みで白aなど嫌らしく打つでしょう。

        弱気にならず自信続けば黒1ボウシ良いです。

        ◎お疲れ様でした。二間バサミ実戦で試して下さい。