3日幽玄の間S氏三子局

        3日の幽玄の間S氏三子局。久しぶりの4面打ちでした。

        この5日前の久喜市での指導碁大会では本当にお世話になり

        有難うございました。序盤を解説します。

妖手二線コスミ

        右下ツケノビはたまに打ちます。黒8まで良し。白9の

        カカリに黒10は右下白へ配慮し一路控え星なら穏やか。

        白11両ガカリから~白17のときが分岐点。黒18は微妙。

        白19コスミ。修業時代に学んだ手で二線だが攻守兼ねた

        良い手と記憶。黒の対応が難しい。その前の黒18では

        黒A一間で黒イ治まりを見る手、黒B飛び出しで黒ロを

        伺う手も有力でした。実戦は少し座りが悪そうな感じ。

妖手への基本対応

        確か黒1ナラビが落ち着いた対応と記憶しています。気が

        利かない感じだが白を攻めるためじっと力溜めるのです。

        黒9までが予想展開。ただ下辺黒が気になりますね。

続・下は早治まりし左辺攻めで勝負

        白1とオサれたら一見苦しそう。右は白イ、黒ロが

        利きとみたいので外へ出にくいが早治まり策が最適。

        黒2がお洒落。白3ハネは黒4で眼形可能。白△が強め

        なので謙虚に対応。頑張るのは左方面。白×攻めです。  

妖手避け落ち着いた図

       二線コスミ嫌らしいので避けるのも一法。定番の黒1です。

       白2に黒3でここは安泰。白4ツメなら嬉しい。理由は△

       勢力からの攻めだから。軽く黒5一本で×を防ぎ黒7が軽い。

       右は白イ、黒ロと見たいので軽くサバく。黒が力出すのは

       左辺。出来れば黒Aに回りたいところ。

    

重くなる伏線

        黒1は治まる意図だが白2交換は白嬉しい。次の黒3が

        疑問で白4を喰らった。黒3では完全生きでないが黒4

        が勝る。黒イ下がりは白ロ、黒ハ、白二。ただ柔軟に

決めずが軽い

        白△はきつい手だが相手せず黒1かわしが良かった。黒a、

       白2、黒bの可能性を残します。本手は白2だが足早く黒3

       トビ越しで直ぐは攻められないでしょう。

        ◆この図白も部分に拘り過ぎ感あり。右の黒が楽ですね。

実戦・左辺どう決めるか(イとロ)

       ここまで黒はダメージ追っている状態。ただし左辺は

       白が圧されています。白6ツケに×は悪く黒イかロか。

       実戦は黒イで生かす方針を採られたけどお勧めは・・・

しぶとい図がお勧め

       黒1です。白2フクレは許すけど黒3が心地良い手。

       白6まで予想されますがじっくり黒7と打つ。いったん屈し

       時機を待つのです。中の白には黒イやロの味があるので後に

       お化け出そうで気持ち悪い。この図がS氏らしく感じます。

       ◎お疲れ様でした。Sさんは立ち上がりが打ちやすいと

       中盤から力発揮し乗るタイプ。次局期待しています。