増淵五段vs小林三段序盤

増淵五段は大会初参加。指導碁二局打った印象で五段ありと認定。池袋教室の

小林三段にとって大変な相手ですが「おっ。」という手を魅せてくれました。

左上で新型・手順推察を

伊田プロの新手を彷彿させる手

        右下黒2~白9まで懐かしい昭和定石。互先では黒が

        ぬるいとなり減りました。ただ簡明で二子局だと可。

        左上も二間高バサミ定石になるかと思いきや黒14!

                             配置違いますが伊田プロがタイトル戦でその箇所に打ち

        話題になりました。小林さんは緊張で進み過ぎたかも

        しれないが増淵さんビックリしたでしょう。  

実戦:黒は分岐点

        相手の手が良くないと思ったときは咎めたい。ただ容易で

        ない場合は互角を目指すことも大事。白1、3はなかなか。

        ここが黒の分岐点。小林さんは▲を助け隅を打たれたけども

        黒Aを大事にする方良かったと思います。それは・・・   

ほぼ互角のワカレと認定

        黒1アテには白2と隅をワリコムのが筋。黒3抜き白4と

        進む。ここで黒5が左右見合いにした良い手。白6には

        黒7と治まる。黒×取られて隅の白地大きいが中の白a

        一子は浮き石。ほぼ互角のワカレだと思います。 

ツギは陣笠悪形。黒良し

        黒1アテにもし白2とツイだら黒3がお洒落な形。

        白イと切るのは黒ロ、白ハ、黒二と裂かれ形になる。

        この姿は黒石に無駄がない。黒新手成功です。  

平易な受けがお勧め

        真剣に考えた結論:白1コスミツケ受けが良いとなりました。

        黒2で黒aを逃がすけど白3とヒラキます。もう一手黒4

        なら他へ転身。基本定石から急がない黒aを打ったことに

        なるので白不満なく黒は二線多いので成功とは言えない。

        ◆お疲れ様でした。未知の手検証は脳の活性化になります。