大井氏三子局

  冷える中、メンバーの大井さん有難うございます。棋風は正々堂々勝負の方。

  策を計らないのが好感持てますが本局では変幻的打ち方も伝えたい。開始。

堂々の序盤

                               黒24まで双方問題ありません。AIも肯定しています。

          ただ下地感覚は黒16と受けたくない感じします。

          右上白25カタにAIはいくつか候補示しました。

黒番:AI候補手(A~D

        白地荒らしに向かう黒Dどうなるか取り上げてみます。

早生き白▲あまくする策

          AIが示した図。小さな生きなので満足と見ています。  

       下地は黒13まで断然黒持ち。理由は白▲、黒▲と黒に地を

       与えたのに易々荒らされているから。皆さんは如何かな。

       続いて想定。右上白14カケは模様派の一手。対しドライな

       黒15、17は実戦的。白18まで必然だが模様接点黒19に回る。

       右辺白イなら黒ロで澄まし顔。以上本格的とは言えないが

       有力な打作戦の一つ伝えました。実戦大井さんは堂々の・・・

堂々戦い宣言からサバキツケ

        黒1、白2交換は保留もありましたが黒3~9切りは

        堂々です。黒11、白12と進み互先的香り。続いて黒13

        トビは素直。ただ白14、16と黒数子を標的に照準を合わせ

        る進行は下地としては嬉しい。黒17ツケはサバキの好手。

        でもサバキ目指すならば検討で伝えた・・・

単ツケがサバキとして軽い

         二子動き保留し単に黒1とツケたい。対し白ハネなら

         ハネ返しサバけます。サバかせないと白2ノビなら

         軽く黒3キカシて黒5ケイマ。落ち着いた姿ですね。

         二子状態は捨てやすいので単ツケが有効になります。

実戦黒10最強AIと同じ進行

       白5まで上辺白地となり。まだ攻め続くので先ず先ずと見て

       いました。黒6、8逃げに押しつけて・・・黒10で期待は

願望

       弱気な方ならこのような進行になったでしょう。白楽です。

最強進行継続

       黒の手はずっとAI第一候補が続いています。白は少々

       頑張り過ぎなところあるようだが三子局なので仕方ない。

       白1~5がまさにそれ。ここで黒6ツケ!実力者の証拠。

  右側黒4切りも好手~次の手がポイント

        白1ツギ止むを得ない。黒2白3も然り。黒はシノギ形が

        整いつつあります。普通はここで眼形作るが黒4分断。

        黒8までAIと同じで最強。白は今のところ防戦仕方ない。

        黒10ノビ切りは石の姿で堂々だが保留し黒×マゲを見る意味

        ありました。白11に対し・・・最大のポイント場面です。

いったん引くタイミング

       黒×は動かず本体をそろそろ守るのが良かった。黒1。

       守りで他に黒Aも好手。『いったん兵を引く』

       黒×は簡単には取られないが白が取りに来たら捨てて右の

       ▲を動き右辺白へ迫る。主導権は黒が握っていたでしょう。

       ◎一手の見損じ大きく残念局となりましたが本局を検討し

       大井さんの強さとても感じました。会心局期待しています。