下川五段四子局

 

序盤棋譜

        黒66まで感心した手・積極的で良いなと感じた手段を伝えます。

        右上黒10ノゾキから黒12の左)ツケ。黒24から黒26と先手で

        右上隅を確保し丁寧な黒38までの中黒一団の補強。

        左上黒41(39の左)を捨て石に黒48までのサバキ。右下白49に

        相手せず左上補強の厚い黒50マガリ右下白両ガカリに対し

        黒58までの定石対応。黒62、64を活かすべく黒66迫り。

        内容とても良いです。ただし白67トビには・・・

手厚いアテが安心でお勧め

        互先的にはぬるいかもしれないが左上黒1アテがお勧めです。

        これで左右黒が安心し後に黒Aが楽しみ。白イ受けなら黒ロ、

        白ハ、黒二と良き黒地もつく。白2なら黒3で▲活用出来ます。

        実戦は左辺攻められ危険になりました。  では序盤へ。

積極的なツケ(戦闘宣言)

        黒12ツケ。棋書で学んだと伺いました。これほど早い時機は

        珍しいが置き碁では有力。前の黒10ノゾキも関連しています。

        もし白a撤退なら黒bで勝った気分。上手としては情けない。

  お手本図(白を左右に割って攻める)

         白1~白5抜きまで必然で実戦。そこ黒6!

         コスミが肝要。白7は黒8と受け一眼しか無い。

         白9には黒10、12としっかり分断します。白13の

         両ガカリには黒14ツケで戦う。忙しいが黒やれます。

黒の本意でない進行

       右上黒1は何かの勘違いでしょう。白2~8と連絡され

       本来の目的ではないはず。ただ右上白×を先手で取りこみ

       成果得ているが白10とアテられ重い石誕生です。

カケツギはサバキ筋

        重い姿の黒一団を黒11まで丁寧に補強したが反動で

        左上黒一子を三々で攻められる進行に。苦しむなと

        予想したら黒15、17。「サバキは斜め」好手でした。

堅ツギは危険

         黒1堅ツギは白2と封鎖され危険です。黒3、5の

         二段バネには隅を耐えて生きられると白▲封鎖の圧が

         もろに罹ってきます。苦しい状況は真面手だと危ない。

         ◎お疲れ様でした。三子への道は容易くないが野村さんと

          切磋琢磨され六段目指し頑張って下さい。