黒１とさらなる追求。形は空き三角でも白一団の攻めに一番強い繋がり方で最高手。
放置は危険。ここは我満と一番味良い手で守ったのが実戦です。
白が守った後、数手攻めてさらに黒１と追及してきました。厳しいが
白△本体は既に生きています。白２と連打され右上黒は相当苦しい。
左下は分断すれば白×取れるけど地としては17目。右上全部取られは負け。
ここでほぼ勝負ついたはずでした。黒１では・・・
早く右上を打ちたかった。黒１は如何。白２と黒数子取るなら黒３と
右辺占めます。中の白一団は眼形薄いので白４か。その時に左辺の
黒５を決めて黒７の本手。右側一帯がどのくらいまとまるかが勝負。
ここまでの経緯を。白は中央×を守ってと主張したが黒Ａ・Ｂ・Ｃ・Ｄと
右上四手かける超頑張り。仕留めるはずがうまくいかず困っていました。
黒１では黒×と繋がって良かった。地合いは黒負けていないです。
N氏は中の白に食いつきながら白×を防ぎたかったと察します。いよいよ
勝負所へ来ました。白10切りに対し・・・
ノータイムなら黒１を選んでいたでしょう。白２～６と黒二子を分断
します。これを動くのは白一団が強化され中央黒が危険。黒７の連絡、
白８二子取りで一段落。すると黒９は逃せない。
形勢・地合い判断：全部の白地は約38目 黒地は全部で約45目
大差ではないけど黒有望でした。N氏は白６で黒大石を取りに来るのを
心配されたと思います。その図を次に。
黒二子取らずに白１と中を分断するのは黒２一本ハネが飛ぶ。白３と
受けたら・・・ここは相当難しいのですが黒４が最善手。白５に黒６、
白７、黒８まで白壊滅します。しかし難解な箇所ですね。ふぅ～。
◎お疲れ様でした。間違いなく今まで一番良き内容でした。勝負魂も
ビシビシ感じ本気で集中。次回はさらなる好局を期待しています。
