山崎五段四子局

      山崎さんは大会に出場、島さんも。両五段は浦安碁会でも熱戦対局され

      切磋琢磨の良きライバル。今回の指導碁は良かった点を取り上げます。

立ち上がり

        山崎さんは正統派。先ず自分をしっかりという棋風。

        白17オシに対し黒18三間は後の白21トビが✖打ち込み

        含み有効になるので二間がお勧め。黒22は頑張った守り。       

重厚な上マゲ二つ

        白1から策動し白7まで働いた顔し治まったが黒8マゲ!

        手厚い一着です。数手先に左下黒への応援で役立つ。

        左上白11ツケに黒12ノビは調子与えぬ良い手。白13ヒラキに

        黒14マゲは少々厚がり過ぎかな。左下黒15オサエのほうが

        バランスです。シメシメと白15で根拠奪ったときに・・

お洒落なツケからのコスミ

        昔は慌てて根拠気にされた記憶あるが黒1ツケ。対し

        ハネにくいので白2ノビ。ノゾいた手でもあるが・・・

        ひょこっと黒3!一瞬薄い手に見えたのですが白から

        有効な分断手段ありません。この辺りが山崎さんの

        持ち味です。相手に攻め手・つけ込む隙を与えません。

打ちこみも可能(参考に)

       左辺白が治まった時に局後お勧めしたのは右辺への黒1。

       白地を荒らすのは下一帯が厚いので容易い。以下は想定。

       実戦とは真逆だが白石多くても入れることを伝えたかった。

実戦:グズミ受け好手

        実戦は黒1と右辺にツケられました。伺うと上辺白に

        打ち込みしたかったとのこと。その準備ですね。

        白2ハネに黒3ノビ。普通は黒5ヒキが形です。

        白6ブツカリで先手取れるなと思ったら黒7!!

        形悪いグズミだがこの場面で最善手でした。理由は・・・

この場合、形のノビはあまい

        お手本の黒1だと上辺白2と守られます。黒3切りは

        白4、6で取られ。捨て石で厚くはなるけども元々

        右上隅は厚いので重複しています。黒1でAだと・・・

断点強調したグズミ(切り厳しい)

       実戦山崎さんが選んだ黒1グズミだと上辺白4と守れない。

       黒5切りが厳し過ぎます。上からアテ無理なので白4から

       10まで已むを得なく黒11ゲタで終了。白▲泣いています。

準備し打ちこみした場合の想定図

       黒2~8までの図が山崎さんの描いた構想。打ち込みから

       得た実利は価値高い。左の白は厚くなるが左上隅▲が堅固。

       この図目に焼き付けて下さい。実践すれば上手に勝ちます。

       ◎大会頑張って。見守り応援します。