前回のＫさんを研究会で鍛えている佐々木会長との三子局。
この碁も石が張った手が多く最近力強くなっている印象です。
先ず画像から見て下さい。
右下の黒10までのワカレは満足だがほぼ互角。右上白11
カカリ、左上白13カカリは少し注文ありました。黒14で
黒Ａ受けなら白Ｂ拡大する予定で私好みの展開。それを
察知したかのような黒14ボウシ。佐々木会長は長年何百局
指導碁受けて頂いているので私の考えをお見通しです。
右下ですがさらに黒１とオスと白２と止めます。勢い
黒３切りなら白４オサエ込み。戦いが予想されるが三子
置く方には危険あるのでお勧めはしません。
左上は少し這い過ぎた感じ。でも先手取り右辺黒24コスミ。
一見のろく見えるけど好手でした。今は白這いにくいです。
星へ両ガカリ以外に『ケイマガケ二本』愛用していますが
黒１、３と出切る方は滅多にいません。△分断し自然な手。
白イのノビなら黒ロとノビて戦いです。右方面に黒Ａ・Ｂ
仲間がいるので黒打てると思います。
黒１、３出切りには白４、６出切り返すのが定石。続いて
隅は何もせず単に黒７が正着。白８カカエとなるでしょう。
これは振り変わりですが互角な場合が多い。なお白８で白イは
地に辛いけど黒ロのノビ切りを与えて普通は良くない。
白１考えたが黒２がタイムリーに見え取り止めました。
白受けるのは辛いが黒イ・ロ・ハを狙われます。
なので白１～黒６と決めキカシたような顔をして白７と
受けだが黒８、10が実戦的好手。会長は左上固めてくれた
ので外から削減し十分との考え。正しいと思います。
白11、13は反撃ですが黒12柔から黒14。これは驚き。
二手とも白の攻めをかわす手だが黒14は発想が繊細。
普通は黒イやロと頑張るけど中を攻められた時に黒ａや
黒ｂが▲と繋がりやすいと。配慮した手で感心。
右上白△ツケに黒１ハネ出し判断良し。白２切りまで実戦ですが黒３アテが
最善だったようです。抜かせは悲しいので白４ですが黒５とツグ。
局後検討したが黒×は黒Ｂ存在で軽く捨てて良い石。白の良い図がなかった。
実戦はこのように。黒は中が治まれば多くの実利で白へ圧をかけています。
白は今後の攻めに賭ける。現在黒番ですが左方面の黒と絡み攻めを喰わない
よう神経を使う場面。シノギ具合が勝負。
さらに進行した場面。右中の黒一団はほぼ安泰。左中の黒も死ぬことはない姿。
それは中央白も強い状態ではないから。そこで白は右下へ二線に迫って様子見。
ここまでの黒確定地は全部で約53目。白地は37目くらいか。
◎右下隅で見損じあり残念局となりましたが間違いなく好内容でした。
来月もさらに猛暑が予想されますがよろしくお願いします。
