教室対局一場面(下川五段vs吉川三段)

       先ず11日の池袋教室対局から二局画像をお見せします。

美しさ感じた盤面(白:野波三段vs黒:小林三段)

   見た感じ奇麗な盤面だなと写しました。黒は三か所先ず先ずの実利を得て

   白は左下実利と右方面模様で対抗。次に黒は削減に向かったようです。

   微細勝負の結果、白が少し勝利されたとのこと。二人は切磋琢磨で好勝負。

初対局・下川五段vs吉川三段(黒番)

        七月から新加入された吉川さんが下川さんに二子で初対局。その序盤。

        今、黒が辺を一間トビしたところ.。考え方を少し伝えたいと思います。  

実戦進行は少し黒が窮屈

        教室以外では対局されていない下川さんですが熱心さと

        AIでの勉強で棋力は確実に上がっています。白1スベリは

        二子置かせた上手らしい頑張り。何か受けさせ弱点aを

        補おうとというもの。初の二子上手に対し吉川さんの

        黒2反発は気合良し。白3に黒4は考慮したい場面だったか。

        白5が厳しい手で黒窮屈な感じ。少し白がポイント取りました。

隅封鎖避け打ち込みを伺う

        黒1と飛びたかった。この手は封鎖を避けて白三間への

        a打ち込みを見ています。穏やかな白2守りなら黒3と

        辺を打つ。二線スベリを白4と拒否したら黒5『馬の顔』

        進出が軽やか。互角の進行。

打ち込みは一級品

        変化です。白2と黒×を攻めて来るかも。その時は黒3と

        打ち込み一撃。白対応が難しく白4なら黒5と分断します。

        上の黒一子は右の戦いの推移で動くか捨てるか考える。

        経験上ですが三間打ち込みで分断されるとかなり苦しい。

いったん辛抱。辺の黒を伸びやかに

        黒1、白2となりました。続いて実戦黒は中をこじ開けて

        出て行ったのですが反動で辺の黒が弱体。いったん辛抱の

        黒3オサエが良かったと思います。黒イとロを見合いにし

        隅は安泰。白4と詰めてきたら黒5と飛び出します。

        上辺白地化を防ぐことで満足して良かった。もう視線・興味は

        右下黒A打ち込みなど別方面へ。二子局下手の態度としては

        白側隅方面では力まないこと。戦術として結構大事です。

スベリに受けず案(辺優先)が最適

       これは参考にして下さい。右上白スベリに対し受けずが有力。

       黒1と辺を占め白aを拒否するのです。気合は白2三々だが

       またも受けずに黒3と左上△に迫ります。柔軟で足早ですね。

       ◎以上です。これからも下地教室をよろしくお願いします。