下川五段四子局

           池袋教室の下川五段四子局。

           持ち味発揮した序盤でした。では開始。

文句無しの出だし

        黒8、10ツケオサエは最近珍しいけど白7が狭いので有力。

        右下は早治まりし黒14打ち込みと積極的です。白15、17の

        サバキに攻めより模様作戦を選び黒28まで機敏で溌溂です。

下辺から右下は柔の姿勢が適切

         白1と飛び出したときに実戦は黒3と追いかけたけど

         白aハネ出しに▲捨てるのでは変な感じ。黒2が白aを

         防ぎベストに見えました。白3トビマガリ喜んで黒4。

         ◆右下隅は保守手ツケオサエを採用されたので白を攻め

         なくて良いのです。白1で4と来るならば・・・

一子捨てて大場へ

        白1と攻めて来るなら黒2対応が賢い。元々ツケオサエの

        姿は白三々など味悪かったので隅が安泰し嬉しいと見ます

        先手で黒4や黒A、黒Bも重厚でお勧め。黒×小さな問題。

黒堂々の布陣・白に大欠陥あり

        実戦黒1に白2が厳しい。黒▲頑張れば乱戦になり黒模様が

        萎む可能性ある。絵画を嗜む下川さんは大胆に黒3~7と

        捨て石作戦。ただこの進行では黒1の価値減退しています。

        白8に注目。何の気なしに打ったけど悪手。(理由は後で)

白地に猛烈手段あり

        黒1切りから単純に先手先手とでキカすのがうまい。

          △数子分断され参っていました。白地減らし黒地が

        厚く増えた利益は約30目。白うっかりですが猛反省。

良さとあまさが出た場面

        黒1カタはスケール大で素晴らしい一着。白2打ち込みは

        攻められ苦しくなるけど仕方ないところ。ところが実戦の

        進行は上辺楽しています。その代わり右の白が弱くなって

        いるがあまい。次の図を目に焼き付けて下さい。

根拠奪い絡み攻め

        黒1サガリで根拠許さず。白2トビ出しには絡み攻めの
        黒3カタ。白イ・ロ・ハ・二がガタつく展開になったはず。

       ◆白の動き次第で黒Aオシが有効になります。

       ◎下川さんはじわじわでポイント得る強さは相当なもの。ただし

       相手が弱石放置しているときなどガンガン👊が今後の課題。

       戦闘力が抜群の野村さんとの対局は栄養になる。力をつけて下さい。