初のM氏二子局

   7日13時30分設定に初のM氏からの申し込み。終了後に解説作成します。

   15時5分終局。黒中押し勝ち。はっきり言って強い方でした。終局画像を。   

終局画面

      左上の白大石に眼が無いので上の黒を捕獲するよりないのですが

      ▲に後続手段がない。激闘制した剛腕とヨミの深さ。お見事でした。

      白の反省かなりある。立ち上がりで得し油断した一手が一番の要因。

      その場面を。次の画像で。

流れ変える黒ナラビは最高手

       黒▲とナラビ打たれた所。それまでの楽観気分吹っ飛びました。

       左辺黒を攻める予定がこの手を境に左上白数子が攻められてしまう。

       直前に打った左辺側の白トビがあまかった。その手では・・・後で。

立ち上がり

        黒2珍しい。辺のミニ中国流的構え。自由さは大事。

        白3目外しは黒2を意識した空き隅。黒4カカリに白5

        カカリ返し、黒6ハサミは素直ですが先に右下黒7の

        カケを決めるのもありました。ただ白7に黒8と堂々。

        白11~19まで二間バサミ定石。黒20は頑張りで白21に

        黒22とコウ恐れぬ形で受けて・・・

堂々の黒。分断から戦いへ

         白1~5は下辺あまくとの意図。黒は受ける必要ない。

         左上三々カカリは私も打ちたくなる。普通カカリよりも

         白根拠を奪うのが目的。白7、9ツケヒキに黒10は明るさ。     

         ×断点切った方を取って悪くないとの主張です。ただ白も

         切りという保険得たと言える。ハネずにノビもあったでしょう。

        白11動き出しは重いが私の棋風。すんなり黒12、14は予想外だが

        断点怖くないとの主張。ではお手並み拝見と白15切り。黒14は

この進行なら無難

        黒1サガリで断点間接的に守るのもあったでしょう。白2は黒

        連絡を防ぎ切りを見る手だが黒3カケツギが好形。問題は左辺。

        白4被せが第一感だが黒5のツケに持て余す。白イのオサエは

        黒ロとはみ出され白が攻められそうです。緩めて封鎖は可能だが

        治まられ白は地にあまくなってしまう。     

黒は手筋で返すが・・・

        黒1ツケは手筋。捨て石利用し白2~白8のとき黒9を用意

        されています。黒9で10切りは△二子取れるが隅の損が大きい。

        黒9、白10と進み・・・

 辛い生き。続いて左上白治まるべき

         黒5まで実戦。これは相当辛い生きです。

         私は喜びましたが次に左上白6切りを急ぐべきでした。

         実戦白×よりもここが急場だったのです。

左辺白を攻めるのは大変

        左上はこうなります。地を持って治まることが左辺黒へ圧を

        かけているのです。もし黒5と攻めて来たら白6とオシて

        黒7ノビに白8、10のハネノビ。これは黒が嫌でしょう。

        黒7はAくらいか。それから白5と飛べば良かった。大反省。     

実戦:黒勝勢

        静かできつい黒1に白△をどうするか。白2は弱くないふり。

        しかし看破され黒3ツケ。白4はたとえどうなろうとハネるべき。

        弱腰のノビは黒5オシで左辺白へ影響していく。以下絡み攻めに

        なっています。前の図と比較すればその差は一目瞭然。

        黒9、11と封鎖され碁はほぼ決まりと言って良いでしょう。

         白22は眼形の足しに一本キカシが目的だったが黒23が最強の

        反発で反撃。死ぬわけではないが左下の黒よりも辛い生きを

        強いられました。それを拒否し勝負挑んだのが実戦でしたが

        かえって情勢悪化し終に冒頭画像へ。    

辛抱すべきだが前途暗い

          左上白安泰が急務。白1と辛抱すべきでした。黒は

         どこに打っても優勢だが黒2カケが見えます。非勢

         ですが次のステージがある。この図を選ぶべきでした。

         ◎戦闘力抜群の方との指導碁は久しぶりでした。

            また機会がありましたらよろしくお願いします。