お待たせしました。5日の幽玄の間K氏三子局。この碁は白2目勝ちとなったが
最後のヨセで助けて頂いたようです。先ずその場面を。
ここで左辺黒1、3なら黒が1、2目勝ちだったかも。この手は実戦と比べ黒地4目
増えて左上白地1目減っているので通常は5目。ただ左辺白地が半目になっている
意味あるので4目半という計算。他を打たれた実戦は残念。本当に惜しかった。
互先だと白3、5に黒4、6と詰めたら上に一間補強が
普通。手抜きに何か攻めたいが二線オキ!良いですね。
私もアマ時代好きだった根拠を奪う手段。久々の体感。
白1、3対応に黒4と右連絡(左連絡図は後ほど)
白四子は弱石ですが強い顔をして白5打ち込みです。
堂々黒6から戦いになりましたが黒12まで文句無し。
上辺白13に目もくれず黒14と白薄みを伺う。白15、17は
「黒一団も弱いよ。」との脅しだがK氏動じません。
◆三子で未だ勝利ないけど立派な三子手合いと感じてきました。
どちらかというと左に黒1連絡が勝ると思います。それは
左上に白イ・ロ・ハ勢力圏あるので▲達へ配慮したほうが
打ち易いとの考え。右下白×打ち込みは狙われるが問題が
小さそう。実戦が悪いわけではないので参考程度に。
数手進行。左下隅はガッチリ生きているので黒辛くない。
外の白の方が薄いので白1とくすぐりました。要望は黒a
連絡。ならば満足し白b手入れの予定でしたがK氏反発!
黒2反発は好手。中の白薄いので白3だがさらに黒6と
一歩も引かない態度。K氏の幽玄の間対局数は半端な数
ではなく実戦で鍛えた強さあります。一応白7と左側黒へ
圧力をかけたのですが黒8、10と白薄みを突いてきます。
白15まで形崩され眼形も薄くなり黒のポイント。続いて
黒16が効いたのが大きい。左辺に一眼の余地生まれました。
満足し『切り上げて右へ黒18も良き判断』強くなっています。
右下隅白三々からコウ争いになったが左辺白1コウ立てに
黒2と外で受けたのが良い対応。白3コウ取りに黒4はコウ
立てですが部分的に良い攻め。右下より中が忙しくなりました。
この碁でとても感心したのは左側黒一団を心配するそぶり
全く見せなかったこと。もう一つはコウ争いせず中の白aを
取り込めば地合い行けるとの判断。新年に信念の強さですね。
右下△生きるか取られるかは出入り30目超えるのですが何故か
主要ポイントでは無くなっています。右下黒15には驚きました。
流石に左黒一団何か手入れるだろうと。三面打ちですが本気で
黒大石取れないかヨンでみたのですが・・・
白1、3で左辺に黒一眼は無い。しかし黒4と出られると
白5と眼を奪わなければならず以下黒12までとなると白×が
あまりにも弱い。黒12を喰らうと取るどころではないです。
黒4、6のシノギ筋もありそう。白7~11と眼を奪うのは
黒12、14と上辺白地に雪崩れ込まれます。上の白一団には
×不備あるので無理。K氏も①、②ヨンでいたと思います。
悔しさあったけど白5補強で手を打ちました。黒6手入れは
憎たらしいが最善。ただ白も右下隅白7コウ解消でポイントを
得てはいます。数手進み右辺から中の白15に対し・・・
黒1と四子捨てるほうが得でした。白2(4の二路左)
切リで取られるけど黒3、5で右辺得出来ます。もう
白△強いので黒四子の価値は10目くらい。以下ヨセで
勝負し黒に分があったと思います。
実戦は黒1と助けました。白2、4に対し黒×オサエが
痛恨のミス。結局助けた黒を多くして取られて損に。
柔らかな黒5対応ならaを防ぎ損は少なかった。
◎三子強初勝利献上は未だと記憶していますがその日は近い。
今年もよろしくお願いします。