未知への探求~Y氏定先局序盤(第一部)

     26日の教室から帰宅し幽玄の間指導碁設定したらY氏からの申し込み。

     三日連続の印象。最近若手プロにもたくさん受けられています。本局は

     左上隅が全てと言える。経験なく最善不明・難解鬩ぎ合い勃発。双方が

     最善求め・模索の勝負へ。懐かしきスピルバーグ監督の未知との遭遇

     思い出しました。私の思ったこと感じたことをお伝えします。

小目へダイレクトカドはある手

        黒5カドは前にも打たれその時は驚きました。小目に

        いきなり近づき過ぎで常識では悪手。ただ黒7コスミ

        がしぶとくある手のよう。もちろんプロ実戦では皆無。       

継続手で最有力はマゲ

        部分的には白1マゲが一番良き対応だと思いました。

        対し黒×ハネは軽率。白イ、黒ロ、白ハであまりに低位。

        マゲられた場合の想定は・・  

部分的には白立派

         黒2、4でしょう。ここで白5とアテを打ちたい。

         ツグと利かされなので黒6マゲ、白7となる。さて

         黒どう打つか。一番の頑張りは左下黒8カカリか。

         白イ抜きは黒ロ。コウ味残ります。ただ白仕掛けは

         負けるとかなり損なのでタイミング計ることに。

         ◆少し白持ちだがほぼ互角だと思います。

二線ハネに穏当対応はケイマでした

        白aからbは一応大々ゲイマシマリ命名しましょう。

        私は初ですがY氏愛用されているので逆に試した次第。

        その代わり左上好形二線ハネを譲りました。なので

        穏やかな白1が棋理かも。黒2なら白3でゆっくり進行。

        今度はこの図を選ぶ。ただしY氏が黒2と打つかは不明。

実戦:働き目的カドを選択

        白1採用。忙しくなるが働きと頑張りが目的です。

        白3はノビと迷ったが捨て石含みのトビ。白7オシで

          黒aハネを予想黒b切りを希望していました。

白の第一希望図

        黒1(2の左)切りは第一感嬉しい。白2と捨てて

        白6まで進みます。二子抜かれますが左上の白イと

        黒ロ交換が何となくキカシている感じ。

白の第二希望予定図

        黒1二目の頭ハネは自然。白2と対応する予定でした。

        素直な黒3、5ならば白6と隅を打つ。黒7なら白8。

        この図×二ヵ所あるが一応頑張っています。でも白に都合

        良い図ですね。黒3で×どこかを切ってくるでしょう。

意表の切りサガリ(未知への誘い)

        驚きの黒1、3切りサガリこの発想浮かぶのは強者。

        外切りで損をして取りたくない。これで頂戴との主張。

        対し白イ妥協か白ロ最強か・・・考慮時間取りました。

穏当対応(互角か)

        今ならば白1を選びます。黒2、4で凄く損に見えるけど

        黒地は三子取の6目と×の計14目。ただし手厚い地所。

        白5で後に白aを含む。互角に感じますが如何でしょう。

双方未知への挑戦開始

         面白そう、味ありそう。うまく捨て石になりそうなど。

         誘惑いろいろ。ヨミ切れないが行けると白1を決行。

         まだ断定は出来ないが白が無理だったかもしれません。

         最強主義のY氏、喜びの黒2、4分断。もちろん彼も

         ヨミ切れてないが危険あり勝負を逃げない棋風ですから。

         白7が用意手。白イとロの両オサエを見合いにとの意図。

この図は白良さそう

        上辺黒1ハネは白2と左を止めます。外には良い手段

        ないので黒の打つ手が難しい。隅の白を取りに行くと

        本コウになると予想されるが白は外回り得ているので

        コウに負けても他で代償得て打てそう。

       ◎第一部解説はここまで。続きはそのうちシン投稿で。