吉川三段六子局一場面

        センターで実戦をたくさんこなされている吉川さん。

        テクニックや計り事をあまりせず素直な碁なので必ず

        伸びると期待しています。棋譜を追ってみて下さい。

序盤棋譜白21は30)

        右下は小目の六子局で開始。白1~5までいつもと違い

        新鮮に感じる出だし。黒6星下は吉川さんの愛用手。

        白13に黒14二間受けはバランス。少し意識か白15三々に

        柔の黒16~20も良いでしょう。まだ(18の七)あり。

        左辺白21(30)打ち込みに黒22ツケ。白23ワリコミに

        黒24切りから黒26が適切対応でした。それは黒30まで

        梅鉢形の後にシチョウ関係が黒良いのです。      

シチョウアタリへの対応例

        シチョウは右上黒配置あり黒良し。それでも白1とアテる

        策戦あります。もちろん右上は受けず黒4と左辺制します。

        怖い白5連打には黒8ポン抜きが味良い。黒6は少しキカシ。

        シチョウアタリへの対応は勉強になるので参考に。実戦は・・・

実戦進行・少し固め

        かなり進行しました。▲二子を抜いては黒成功。左上の

        ワカレは少しアドバイス双方×取り合う互角のワカレ。

        右上白1~白7と進みましたが吉川さん少々黒堅いなと

        感じました。ぬるい手は悪手ではないがそれにつけ込み

        白7と踏み込んできます。

上辺受けない反発例

        三子の方なら上辺は受けません。黒1など他を打ちます。

        白2打ち込み心配したと伺ったが黒3遮断で白が怖い。

        白4が嫌らしい手だが黒5ポンが味良き対応です。この後

        白が賢明に苦労し仮に生きても断然黒良し。左側に▲頑丈石

        あるので受けたくない箇所。もう少し参考例を。       

ツケ切りにはカカエから抜き

        白3、5は良く使用する筋だが普通に黒6カカエで良い。

        白aには黒bポン。×二ヵ所弱点あるので白は強気には

        出にくい。左側黒が厚いので白は楽しみ薄いです。

野性的剛腕一例

       白二間は薄いやり過ぎだと判断するなら黒1~5とゴリゴリ

       分断も良いですね。以下最17まで最強に戦えば黒イとロが

       見合いになり白はダウン寸前。教室の野村六段が選びそう。

手厚い碁は早めに力発揮を

         実戦は冷静な黒1、3受け。白4にも堅く黒5。

         隙なく負けない打ち方だが左側▲厚みが働く場所が

         少なくなってきます。促して黒A打ち込みを催促し

         勉強してもらったが白6が来る前に本当は打ちたい。

         ◎本局は序盤断然だったので優勢意識し少し固めに

         なったのでしょう。上手相手に中盤から積極性を

         出せば上達間違い無し。お疲れ様でした。