K氏四子局

         Kさんは三子に近い四子と感じています。もし弱点が

         あるとすれば攻められた時の対応かもしれない。

         本局立ち上がり直ぐに戦いとなりました。

           ◆取りあえず図のみ掲載します。解説は暫く後で。

隅オサエは少々重い

         黒8、10ワリツギは昭和定石。四子局だと令和定石

        よりも簡明かも。黒14は白1を動き出しを催促し急戦に

        導く意図なら良しですが普通は疑問です。(次図参照)

戦いに強いカケツギがお勧め

        黒1カケツギは互先で結構打たれました白一子の

        責任を重くしたいとの意図。実戦と同じく進行した

        場合、白aに黒イ、白ロ、黒bまで連絡が可能ですね、

マゲからノビが良き調子

        下をノビた手では黒1マゲから打つ方が黒5まで良き

        調子で進出出来ました。実戦は少し窮屈に。

ポン抜き許すは苦渋の選択

        黒1ツケは好手。白2我満に黒3は穏当。白4と抜けて

        安心。黒3は黒4と逃げる手が最強でしたがかなり忙しく

        なるのは覚悟しなくてはならない。黒5は好点。ただし

        右上白6に黒7、9で一目抜かし連絡するのは辛く            

        K氏らしくなかった。右下黒一団が一眼しかないならば

        苦渋の選択として仕方ないのですが実は隠れ一眼あり。

隠れ一眼の保険あり

        これは気づきにくいのですが黒3グズミが隠れ一眼手。

        白イは黒ロで×が生じるので無理。一つ懸念材料はあるが

コウなら捨てても可。

        一応白2というきつい手があります。×を見ていますが

        構わず黒3と打つのが良い手。右下▲は右上白aと振り

        変わりでとの態度。白×コウで手をかけ▲三個取るのは

        20目の利益ですが中や右辺白一団は強いので感動無し。

黒1カケが怖いと思ったが・・・

        二つ前の投稿で黒1が心配だったと伝えたが検証すると

周囲白厚く黒が無理と結論

        白2~8まで分断され外の黒が持ちそうもない。

        よってK氏が封鎖しなかったのは正解でした。

        ポン抜いた厚き白△やケイマの△存在は大きいです。

白の挑発に乗らない賢明策

         下に白が突入したときに冷静な黒1ツケが最適だったか。

            白2でどこか割られるけど冷静な黒3で×は処分します。

                       以下黒7まで想定。双方地を分け合う平和な進行だと

         中の白△活躍しませんね。次に白イなら黒ロか黒ハで

         黒打てると思います。

白厚み配慮し封鎖で白にサバキ促す策

        数手前に遡ります。白挑発手に黒1反発は悪くないが

        白2踏み込みに黒3と封鎖した方が厚く打ちやすかった。

        白4、6とサバキますが白は生きる程度が関の山。黒は

        中央まで波及する戦いにはしない方が賢明だったです。

局後質問の『下辺手抜きし中央マゲ正解』

  黒▲ノビに白1と様子見したのが実戦。ここで下を受けたけどK氏感想の

  黒2マゲが正解でした。左下の黒一団が安心し上一帯の白地化も防いで

  います。白3を用意していましたが黒4カケツギで味良く生きて右下は

  捨てる。白5にお返しの黒6アテ!素晴らしい連打ですね。

  ◆右下の損は上一帯で取り戻せるでしょう。黒1マゲは千両マゲでした。

  ◎お疲れ様でした。今回は白勝利でホッと一安心。ただ久喜市での惨敗

  指導碁の記憶がまだ消えません。いずれ三子になると思うが出来るだけ

  引き延ばすよう頑張ります。来月もよろしくお願いします。