山崎五段四子局

   山崎さん今回も差し入れ有難うございました。手が汚れない🍘で思考の際に

   囲碁脳一休みとして重宝。序盤の手筋含む覚えるのが難しかった両ガカリ

   昭和定石を完璧にマスターしていたとは驚きでした。先ず画像を。

左上は懐かしき昭和定石(両ガカリ定石の変化)

    少し進行した画像なので半分に切りました。左上が懐かしき昭和定石。

    両ガカリからの変化定石ですが含まれている黒手筋にアマ時代驚嘆した

    ものです。左下も厚く打たれていますね。では始めます。

    ◆山崎五段と次の島五段指導碁解説は交互にじっくりスローペースで

    作成進めていきます。進行遅くとも気長に。よろしくお願いします。

手筋で急所のツケ

                              白11ハネに上をオサエるのは左の白三子楽します。黒12が

        厳しい態度。上は白13と連絡されるが黒14這いがきつい手。

        白15とかわしたとき「山崎さん知ってるかな。」と思ったら

        ビシッと黒16ツケ。『本にありました。」とさらりの返答。

実戦:ハネにワリコミは驚異の手筋

        白1ハネに即黒2ハネコミ。熟知されています。初めて

        学んだ時、実戦で早く使いたかったカッコいい手筋。

白下ハネ悪手。次の一手は?

                        白1抜きに黒2オサエが気持ち良く白3ヒラキに黒4アテも

       利くとすこぶる厚い(白四子ツイだのは白aが打ちたかったから)

       ここまで定石ですが続いて黒6横ツケ!  

       山崎さんはこの発想どこから仕入れたのか。白7は上ノビが正しい。

       下ハネはヒキ予想だが黒8ノビが好手。白9は勢いだったが・・・

       ◆実戦bも手厚い手でしたがさらに白を困らせる好手段あり。

二線だらけで白敗勢

        もし黒1と切られていたら白号泣でした。白8まで

        二線這うよりないのです。黒15まで😢😢😢でオワ。

カタ試み良しその活用

        左上から左下を▲と繋がり手厚く打った考え方は賛成。

        下辺ワリウチされたが黒1カタで圧迫した思想も良いと

        思います。白2に隅受けず黒3、白4は一本キカシ。

        ※ここ大事。黒5、7は少しあまい。白は治まっている

        ので相手されず右辺割られました。黒8二回目のカタは

        発想が面白いが実戦はそれを活かしてはいない。それは

        右下中、左下も別々に囲うというのでは兄弟喧嘩です。

        あまくならないためには白を攻めつつ自然に囲いたい。

        『私の考えるカタの思想』を下記の図で伝えます。

大場先行したい

        黒イ・ロは右辺重視なので白ワリウチ待つことはない。

        黒1三連星で良いでしょう。白2と出てくるのは黒3と

        相手し有難いと考えます。▲方面は直接地を作れなくても

        気にさせて他につけば嬉しいと考える。白は地がつかない。

        ◆右上から上辺黒●が微笑んでいます。

ワリウチにはツメから寄りつく

       右辺△ワリウチに上か黒1とツメたい。白2ヒラキに

       黒3カタは白4に黒5ツケと封じ込め手段として最適。

       白10なら先手で封鎖となる。右下隅は既に下白スベリ

       あり裾空きなので苦になりません。そこで推奨するのは

       黒11マガリこの点ですが本当は白もう一本オスべき

       箇所でした。この図になれば黒のあまさは消えています。

攻めへ方針転換有力

       右辺黒カタに白は外へ進出しました。『ならば攻めで返す』

       黒1ツメは如何でしょう。△攻めへ方針を転換するのです。

       以下は想定。白6まで気にしたら上辺黒7と豊かになります。

上トビの場合は下ツケ

       おまけで一つ。実戦は三線トビでしたが白1上トビの場合は

       黒2ツケが筋。白からタケフの位置ですね。白3受けだが

          黒4マゲが辛辣。白5と重くして黒6と攻めます。白7に

       黒8、10と厚く繋れば白は暫く彷徨い石となります。

       



       ◎最近の内容は厳しい手や攻めが多く見られました。今回は

       カタを試みた積極性を買いたい。白の出方で攻めへの転換も

       打てると作戦の幅が広がります。今後さらに期待しています。