島氏四子指導碁~豪貫いた一局

厳しい白ハネ場面

        左下白ハネ!すこぶる厳しいことわかると思います。

        右下で黒が実利を得たため左下が苦しめの進行に。

キカシと右上応援兼ねたカタ

        ツケノビは手厚くとの意図。その後の黒8、18は堅い

        定石です。島さん局後に「辺へヒラキでしたか。」と

        感想あったが『その方が互先的』と伝えました。

        右上白スベリに黒22カタは右上応援兼ねて良い手です。

第二弾のカタ

        島さんはツケノビ後のカタを好む。左上は相場で

        黒手厚いがも先手取り左辺白5ワリウチで打てる。

        続く上辺黒6オシは疑問。眼形厚き堅い白は応じて

        くれない。右辺に大所あるので黒は少し遅れました。

        すると黒10。カタ第二弾。白7とヒラかれたので軽い

        キカシ目的だったでしょう。しかし乱戦となってしまう。       

右辺大場先着を優先したい

        上辺は後回しに左下黒1、白2決め右上へ一杯に黒3が

         お勧めです。とキカシ黒イ・ロを見合いにして厚く

         なっているので右辺を目一杯に頑張る。

 トビがお勧めカタはキカシ目的としたい

        ▲に実戦は白1と対応。対し黒2がお勧めです。白3が

        相場ですが▲はキカシ目的だったので仕事終了。黒4へ。

        白5~黒8まで定石。右上一帯黒っぽいですね。

        島さん白1は許せないと反発。豪の棋風出されました。   

実戦 難解な道へ

       AIによると黒3白10まで第一候補で双方最強とのこと。

       この後は下辺黒石を捨て石にするそうですが20手以上かかる。

       互先でも黒が大変な図なので黒5での簡明策を勧めたい。

ハネ出し・簡明なワカレ

        下はツガずに黒1ハネ出しです。黒7まで必然。少し

        白良しですがこれで手を打つのが置き碁として無難。

白切りへの対応(黒良し

        白2切りは悪手。黒3、5が見事。×切り防ぎ頑張る

        白6黒7キリまで。この後は示しませんが白を団子に

        して隅の白二子取って十分。

攻め方の一例

       頑張って右下白二子取ったけどその影響で左下が苦しく

       なりました。隅捨てて黒一団脱出し一段落となっています。

       右辺白1ヒラキに黒2打ち込みは豪。白3まで実戦。

       この後今一つだったので良き打ち方を示します。先ず前半

       オシた上辺を黒4、6二段バネしたい。白7我満か。そこで

       黒8と中の白一団へ一撃。白9は先手だが白11は同点きつい

       ので仕方ない。そして攻め急がず守りも兼ねた黒12。

         ◆この図なら島さんの戦闘力発揮となっていたでしょう。

                         

       ◎カタは手厚き姿も得られるが本来は先手キカシが目的。

        いったん大場を占めてから打たれる方が打ちやすいでしょう。

        研究会・浦安碁会これからもよろしくお願いします。