教室対局に生じた実戦死活

    

右上隅の一線オキ

教室互先対局から.。今回は某氏同士とします。お二人とも私に四子の手合いで棋風は

厚い点は似ています。最終盤で地合いはかなり黒が良い。

ここで事件発生。右上隅に注目。一線オキ。これが鋭い手でした。

良い勝負の序盤

    序盤。白1、黒2、白3の両ガカリ定石から黒16まではほぼ互角。

    黒12は厚い手ですが先に黒13をキカシたい感じ。早々と白17打ち込みは

    頷けます。対し黒18トビも厚い手。黒某氏は『中盤からの戦いへの備え

    として手厚さ』意識されています。白19と治まり得て白に不満はない。

    下方面ですが右下と左下の組み合わせでこのまま全部黒地になれば理想。         

    白は中の一子を何かに役立てたい。私なら右上白1で・・・

    

△を活用し荒らす(意地の図)

    白1は黒2で幸せになれないかもしれない。白5まで生きてもぎりぎり。

    札の白へかなり影響しますから。ただ△は活用しています。

    死活力ないと相当危険ですがこのような勝負手もある。参考に。

第二案 様子見からの踏み込み

    白1カドも検討するでしょう。黒2は当然。そこで白3と踏み込みます。

    △がシノギに役立ちます。ただし左右白には黒×があるので何かしら損を

    するのは仕方ない。ただ『黒も汗をかかないと代償は取れない』△が

    『立ち枯れ活用無しで取られ』よりも頑張っている考えます。

    これは下地流の思考。劇薬的なので真似はせずほんの参考程度に

    

早めの手入れが賢明

    実戦の右上隅に触れます。部分図にしました。例外張りますが一般に

    三々に入って8目以下の地は最終的に中へ手入れが必要 なので黒1、

    3とヨセられたら白4か白aと手入れが安全。白2で白aも良いです。

    白×とオサエたため事件が発生しました。