浦安碁会・笹田氏序盤

 

    ようやく先週の浦安碁会指導碁解説にこぎつけました。六局あるので

    ポイントを絞り紹介します。笹田氏二子局。先ず画像を。   

振り変わり一段落【白番】次の焦点は?

             激闘が振り変わりで取りあえず終了したところ。まだ前半ですが

            双方エネルギー半分近く使った感じです。序盤から振り返ります。

天空二間vs飛翔大ゲイマ

       白3二間高がかりは最近愛用しています。白7は初だが

       高目を普通シマリより白3を意識。黒が直ぐ隅に入るのを

       希望。対し触発されたか黒8!右辺一帯中に入っても良い

       のですが笹田さんの気合を感じました。受けるのは・・・

黒注文の囲いは白五線石あまそう

       白1受けにおそらく黒2、4でしょう。地がホクホクと

       白5囲いだが黒6突入がタイムリー。この図は白×が冴え

       ないと感じました。そこで乱暴気味ですが・・・

仕掛け切り違い・注文は黒a

       白1、3切り違いです。打てそうな匂いと夢の図が浮かび

       決行。しかし結果はあまり芳しくなかった。黒aなら

白夢の理想図

       黒1カカエを期待。予想は白6まで進む。右上隅の実利

       は相当ですが一応白△光っている感じ。夢の図でした。

ノビ切りで看破・外勢は黒

       実戦は少考され黒1ノビ切り。「やはり。」と私。以下

       白10まで実利と外勢のワカレに。ほぼ互角だと思います。

       最後の黒11は別法(カカエ・右辺ツケなど)もあるけど

       手厚さと頑張りで笹田さんらしい。白12カカリに・・・

波乱呼んだ白カケツギ

       黒1ハサミから黒13まで白先ず先ずサバキと見ていたけど

       右辺と隅に手厚い地を確保し未だ白治まっていないので

       互角か少し黒良しかも。白14カケツギが波乱呼びました。

       ◆黒15切りが成立します。堅ツギだと安全でした。

堅ツギだと全体じわじわ攻め

        白1堅ツギが本手。黒×切りは白3カケで取れます。ただ

        黒2とアテやすい。白3受けにじわじわ黒4と攻めて来る。

        この後丁寧に打てば大丈夫だが黒は満足し大場に向かう。

        白が本手打ってくれるほうが黒は安心し進めて行けますね。

        実戦は黒の猛攻を受けてヨミ合いになり・・

  振り変わり白不満なしだが左辺へ一発

       双方×を取り合う振り変わりとなりました。これは白満足。

       しかし黒にはおまけがある。左辺の白へ黒1カドがきつい。

ツギ決めれば順調でした

       白12まで【囲碁十訣】『界に入りては緩やかなるべし』に

       従い辛抱しました。ここで黒13突入はタイミングですが

       黒Aツギを決めて良かった。今なら白イ手入れは省けない

       のでそれから右下へ向かえば万全だったです。

       実戦は白A切りから白△動き出しなど火種勃発。乱戦へ。

序盤からここまでの棋譜

       ◎お疲れ様でした。今回もスリル満点の激闘局。

        来月12日(日)もよろしくお願いします