某氏指導碁早碁ならではの一場面

  始まった直前、急用が出来て開始から30分で終了されるとのことで早碁指導碁。

  内容は雑になりましたが一場面をお見せします。定石ではない手を打たれた

  とき正しい対応知識として参考になれば幸いです。

下ツケにハネ出しは無理が定説(特別な場合除く)

    黒12とハネ出しされました。早碁なのでつい打ってしまったようです。

    回りに味方の石が多く存在する場合を除き普通は無理手。

アテから堅ツギで案外黒打てる

    実戦は黒上アテ、白逃げのときに黒Aとオサエたが黒1ツギだと損は

    少なくて済みました。黒Aを白はどう防ぐか。白2、4ならば黒5の

    カケツギが一応は立派です。ほぼ互角のような顔をして良いでしょう。

実利は取られるが外勢で打てるような気持ちで

     前の図は黒を強くするので白2と二線からカカエるか。その時は

     黒3ハネがなかなかの手段。白4~6と実利かなり与えるけど

     黒7まで外勢で打つとの姿勢で。三子なので黒全然悪くない感じ。

どう対処するのが最善か

    早碁だからか黒1は驚き。アマ級位の頃に打たれた記憶うっすらあり。

    実戦は白2、黒3と進みました。この後の最善の咎めた図の予想を。

正解:余分に這わずアテをキカシ味良く取る

    白1這いは大事。黒2ノビに白3アテは惜しまずキカシて白5と味良く

    取るのが正解。白1這いの前に白3先にアテも可。黒×オサエが先手に

    ならないので下辺は裾空きになっています。はっきり白良しのワカレ。

這い過ぎ注意・アテも無視される

     白1,3、5は這い過ぎ。白7は証文の出し遅れ。黒に相手されない

     可能性出てきます。白aと抜いても黒bで感激無いですね。

     隅に手入れせず取れているが前の図が良いでしょう。

 右上切り違いは大胆。隅捨てると一貫性あった

     右上白11カカリに黒12、14切り違いは大胆。普段は打たない方なので

     驚きました。白15、17が部分的に良き対ですが次に黒×は残念。ここは

     隅を白に差し上げると首尾一貫していたのです。

ポン抜きなら石が連動し夢あり

    黒1ポン抜きです。白2で隅は取られだがまだ味あり。ただし今は

    厚みをどう働かせるか構想を描きたい。黒3が浮かびました。白4は

    その点を黒に打たれる差で大きい。そこで黒5と大風呂敷。このような

    打ち方で上手に勝つのは至難ですが上のA・B・Cが顔立つ進行です。

    囲碁はある程度考慮し打つ方が充実しますね。改めて認識しました。