一週間ぶりのV氏。6日PM10時40分という遅い設定に受けて頂きました。
結果は134手完、黒中押し勝。緩まない内容で天晴。気持ち良かったくらい。
先ず投了した盤面をお見せします。
V氏にはいつ負けたか思い出せない。良い内容でもどこかで私の策に嵌るか
形勢意識しちぐはぐさにつけ込まれ逆転されていました。真摯な姿勢で多く
受けている方。何かきっけにとは思っていたが前局の白7の七、黒5の五が
一つの刺激転機となったのかも。今回黒の側から見て解説します。
立ち上がり左下は少し白良しのワカレ、黒イ、白ロの交換
無しだと美しい。白ハ、黒二も今は保留するもの。
でも本局で良くないと指摘するのはこの二手くらいでした。
白ワリウチに黒1と詰めて白2に黒3は「おっ」と感じました。
以前なら黒AやBのお手本打つイメージ。黒3は位手で好感覚。
期待は黒1で白2を予定。何となく黒は中へ出遅れる感じ。
右下黒Bも▲が■一杯なら高く評価するが・・・
白1は三々なら互先的。黒2は当然。白5ツケにV氏が
どう応じるか興味ありました。黒6は佳き反発。ただ
白7も筋。静かだった局面がここから動きました。
普通の黒1も可でした。白2に打ち込みもあるけど
静かな黒3か。白4~6と補強するくらいでしょう。
先手で黒7に回る。利口な対応で負けない打ち方。
◆でも実戦の反発良し。白へ迫る手で覇気感じました。
黒1サガリ、白2と進んだときに黒3は驚き。普通は
2つの×どこかを切ってから打つもの。しかしこの手は
勝因か。調子崩され白の石の流れおかしくなるのです。
白4、黒5交換は微妙だが白6では・・・
当初の予定白1を選ぶべきでした。白5までとなる。
黒6が悔しいと感じたけどそれは部分的。白7も大きい。
気合は黒8大所か。白も負けじと白9拡大と進みそう。
◆形勢は知らないがこれが序盤の白△を活かす進行でした。
左辺囲ったときの心境「囲わされた感はあるが右上の白二子に
味あるので黒は右辺仕掛けにくいだろう。」でした。
しかし果敢に黒6、いや当然のツケ。局後伺うとコウの変化も
考えていたとのこと。白7はサバキ求める手で一応黒10まで味付け。
白11に黒12抵抗は白13利きでサバけると。もし黒×受けなら白aで
黒に良い図はない。次の手が勝因第二弾でした。
黒1好手打たれました。黒イの連絡見ています。
黒×四ケ所は白が打つまでは絶対に打たずが左の黒▲を
厚みの活用なんです。白は分岐点。迷いました。
善の私は白2くらいが相場と。しかし黒3連絡を許すと
白4が省けない。実利と厚みのワカレですが左上の黒Aが
ピカピカ。「中はまとまらないよ。」と黒5に打たれそう。
◆ただ戦いをいったん終了させ長期戦目指すべきでした。
白1、3は無謀でした。黒4と遮断され白の方が弱い。
黒6は9ノビで十分。黒10は先に黒12アテなら紛れないが
実戦も緩まずの攻めで何も悪くないです。白は駄目線を
遁走するくらいだが我慢出来ぬと白13、15無理仕掛け。
ここで緩むと流れが変わる。最強黒16に白17でコウですが
白コウ立てが中にあるとの誤算ありました。結果図へ・・・
数手コウ争いし黒1コウ取りに中の白2コウ立てが利くと
ヨンでいたがさっと黒3コウツギ。えっ。と私。×どれを
白が打っても良い図がない。黒はどれかを打てば良い。
一縷の望みをかけて右下隅の黒獲得へ・・・白1~5のとき
抜かずに黒6が冷静手。白イ、黒ロで完璧シノギです。
心整理し中央白ハ。黒二の時に投了。(冒頭画像)
◎会心勝利局。二子で楽という意識は本局で吹っ飛びました。
認識変えます。次回もよろしくお願いします。