合宿では今井幹事に大変お世話になり本当に有難うございました。6年ぶりの
開催で人数は少なかったかもしれないが充実と満足感あり感謝いたします。
かなり後回しにして申し訳ありません。では開始します。
6日の幽玄の間S氏・K氏も掲載遅れすみません。暫しお待ちを。
今井さんとの指導碁は二日目の朝。会計その他帰宅準備など
忙しい最中で集中力今一つだったと思います。白17ノビと
なり早くも次の手が黒打ちにくい感じします。
黒12と黒16でお勧めの手を伝えましょう。
黒1、3のハネツギが一押し。模様でなく実利で打つ。
白4ノビに黒5カケツギで△を大きく取り込むのが目的。
上辺や左上カカリの黒石は三線なので地の方針が合い
ます。左上を白6ケイマで補ったら黒7と迫るのが
互先的この一手。黒a急所打たれると眼形乏しくなるが
素直に守るのも面白くない。白困る。
アテ決めずに単黒1カケツギは如何。白2が省けないので
先手が握れます。両ガカリもあるが『下地流ケイマガケ』を
推奨したい。白4にはもちろん黒5。ここを厚くすれば
白△を真面には動きにくいでしょう。
白イのアテが黒ロとなるので黒1ノビが形です。
しかし白2、黒3のとき白4カドが嫌らしい。私が黒の
立場でも憂鬱になりそう。黒×とのバランスが悪い。
今井さん選択は黒1ケイマ。苦心の手です。対し白2、4の
筋が第一感でした。黒5に白6サガリで石塔シボリが狙い筋
です。黒7と取るのは白8が鬼手。黒イ抜きに白ロアテ厳しく
これ以上図にしませんが黒の大嵌りとなります。黒7では
黒1タケフで妥協が最善策。白2と取られ悔しいが
黒3と打ち白△二子を大きく飲み込む構えを見せ勝負
します。これが互先だと地あまく大変だが三子局なので
これからが勝負でしょう。白はこれで打つべき、いや
これ以上の利得を望んではいけない。しかし私は・・・
実戦は白1(2の隣)ホウリコミ。黒3と抜かれ大悪手。
白3アテが自慢との意図でしたが黒4ツギが咎めた良い受けです。
種石取れるけど感激無いコウ。前図と比べて下さい。黒は地も
かなり得しています。『もっと得はないか』は向上心だけど
阿漕な妄想を描いてはいけない。この場面猛反省です。
◆進行し右辺白23と低位連絡する羽目になり黒は左上両ガカリから
左辺展開し伸び伸び。この時点、自分自身に憤慨していました。
失敗しやけくそ気味な一着の白31。黒次の一手は?
強い黒へ近づき過ぎは許せないと黒1ハサミで反撃したい。
白2ノゾキが白の言い分だが黒3と一つは出ます。白4に
黒5、7のツギ対応で可。白8、10と逃げるくらい。そして
黒11と上の白×と分断し攻めましょう。遠慮要りません。
◆もし白イ、黒ロ、白ハと眼を確かめて来たら黒二でも十分。
左上手抜きを咎める黒A攻めも魅力的ですね。
黒5、7もあります。白8、10で攻め合いなりますが
黒13、15が知っているとお得な手段で・・・続く
白1抜きに黒2と絶隅が好手。白イ、黒ロとなり黒取り番の
コウ。黒は外側厚くなってのコウなので気楽。コウ争いに
拘らず黒AやBで十分です。
実戦は黒1サガリ受け。最善受けの場面もあるがこの
配置の力関係ではぬるかった。出だし右上~右辺での
折衝でうまくいった認識が堅い手を選ばせたと察します。
私は生気を取り戻し白2と強気に左辺。以下何となく
全体的に弱い白が連動し強気顔。未だ形勢は黒が良いが
焦点が絞りにくそな雰囲気になりつつあります。
白二間高ガカリに黒1二間が良かったと思います。白2
打ち込みなら黒3と飛んで左辺や下辺白一子、中央白も
攻めの対象と考えたい。ただし左上白の攻めはいったん
先になるでしょう。左上白を攻めたい気持ち強ければ
白△両ガカリに黒a動かず左上白へ黒1先制も面白そう。
白2なら黒3。隅で二眼出来ないので苦しい旅になります。
左下は不思議ですがもう一手白から黒aに襲い掛かる有力な
きつい手見当たりません。
◎お疲れ様でした。手厚く冷静な棋風に力強さをさらに加え
快勝局を。14日・28日研究会もよろしくお願いします。