7日は土曜日初の浦安碁会でした。浅井さん、島さんは残念でしたが体調戻った
碁会幹事の伊東さん、都合やりくりされた笹田さん、合宿疲れも見せずの山崎さん
本当に有難うございました。先ず時間無くなり解説出来なかった伊東さんから。
左上ツケヒキで止めるのは昔から好きです。ただし切られる痛さと
後からツギは黒に手抜きされる可能性がある。真似はなさらずに。
白7カカリに黒8星のハサミは伊東さんの好み。何局か
体験しています。普通は両ガカリですが左上の黒を考慮し
白9カケを採用しました。対し黒10では黒a、黒12では
黒bが普通。百も承知の伊東さんは工夫の二本這い手抜き。
白オサエ込みは隅を受けて満足との意図。なかなかの発想。
黒20は形。対し白イなら黒ロで満足という判断正しいです。
◆右下で接触戦開始したがゆっくり目指すなら黒14で・・・
大ゲイマガカリなら穏やかでした。白2受けなら黒3が
推奨手。この手は白の右辺発展を削ぐ効果と白イなら
黒ロと調子で守る考えがあります。穏便の良さは左の白△が
活躍しにくいこと。ただし実戦が悪いわけではありません。
画像たくさんあるので適所でお見せします。今、白が左下スベった場面。
黒の次の手が大きなポイントでした。では遡ります。
白1ノビに黒2~6は筋。ただ白7と打ち右側はかなり白得。
下は黒が得したい。黒8マゲは最強。白9から11、13は
かなり強引だが他に浮かばなかった。双方自分が打てるとの
主張で捩じり合い開始。
白△捕獲だけが黒の利得。これは白良し。
白2、4が第一感だったが黒5動き出しが強烈になる。
黒17まで想定。戦いになるが黒良し。
対局中は実戦の黒頑張り当然と思ったけどひとまず黒×は
動かず右下黒▲動く方が得策だったようです。白6まで先手。
黒7と構え白数子動き伺う。白8なら黒9が下に利く。
白10と手をかけたとき黒11の勇躍飛び出し。この図は左下
白三本厚みが活躍しにくい。
普通は黒1へ食指向かうけど白2三々が根拠点で大きかった。
ここで白ペースになったと思います。黒3~7で右の黒一団は
強い石に。しかし白10とカケられ左辺と下辺黒が弱い立場に。
白の弱石は今のところ下の一団のみ。左を受け過ぎると下の黒が
危なくなるかもしれない。しかし黒11切りは凄い。迫力の一手。
中央黒切りと戦線拡大。白1~7は強引だが重くして
捨てさせない意図。黒8は絶対。白9マガリとなり
下の黒への攻めと左辺黒が絡みになりそうな様相なので
この辺り白は楽観気味。黒10助け出しは嬉しかった。
それは白11カケツギとなり今度は中の黒へ攻撃態勢を
持てるから。でもかなりの乱戦模様ですね。
◆局後に黒10で伊東さんから別案ありました。紹介します。
黒1アテの案。好手で白2ツギは黒3ノビで取れています。
珍しいですが鶴の巣ごもりの筋ですね。その時は白4とオサエて
実利で行く方針でした。ただ左辺黒▲にはまだ黒イ、白ロ、黒ハの
弾力があり白aアテに黒bのコウ筋が残っています。それを横目に
右下黒5となるでしょう。伊東案相当有力でした。
前図から数手進行。右下白へ黒から迫られています。思ったより
厳しかった。ただし上一帯はかなりの白勢力圏となっています。
黒1~5のとき本当は上一帯を白地にしたかったが左下が
心配になり白4切り。ただどちらの黒も未だ取れていません。
やはり上辺か左辺を何か打つべきだったと今は思います。
白の緩着から流れ変わる。見てわかりますが伊東さんの石が
堂々躍動している感じ。
右辺白死活は難解だがコウになるようです。上の攻め合いは白が有利のようですが
攻め合い詰める手がコウ立てになるので右辺白一団がコウならば黒が良かったはず。
実戦は右の白が生きとなり残念局。最後に左下の具合に触れます。
どこかで黒1、3を黒が先手で打てました。白4を省くと
黒4で白が取られます。逆に白1だと全部白地、デカい。
◎本局、後半黒頑張り勝勢ムードだったので惜しかった。
来月11月5日(日)もよろしくお願いします。