今日5日午後から浦安碁会ですが思い切って朝に設定試みたら
初の方からの申し込み。有難うございます。先ず画像を。
立ち上がりの左上で外アテ一本打てたのはほんの少し白のポイント。
ここが一番の注目場面でした。黒番でどう打ちますか。
初の方かと思いきや何局か受けて頂いているG氏。初は
今年五月で三子黒中押し勝の棋譜が保存されていました
新ハンドルネームで心機一転ですね。本局もこれで打てる
との信念を序盤から感じました。
◆白3に黒4~8は懐かしい昭和定石。ガッチリ治まるのが
目的です。白9には・・・
普通の黒1ハネで良かった。白2、4から白6は一つの
調子ですが右上は受けずに黒7と左上白へ控えめに迫る。
受けにくいが放置すると黒イ、白ロ、黒ハがきつい。
▲が厚く安心なので右上白両ガカリは平気です。
実は白1、3がちらりと浮かびました。しかし黒4と
逆襲されて悪そう。黒を攻めようというのは無理がある。
前図ハサミでは隅から攻めた方が適切だと思います。
定番の黒2~6に普通の白7なら黒8がぴったり。
黒1消しは逃せないこの一手でした。直接攻めても
上手くいかないので白2ツケはモタレ攻め。対し黒は
Aハネ、Bサガリ、C下ハネの三通り。どれが良いか。
不法侵入許したくないので黒1とハネたい。白2切り
違いには黒3、5が最強です。二子動くことは可能だが
白6と中へ策を練りたくなる。構わず黒7と取り切ります。
白8で中央は取り込まれるけど左辺黒9の低空侵略あり。
白a反発なら黒b、白cに黒d。次に黒イとロを見合いにし
活路あります。黒aに辺を受ければ左下隅黒地にして打てる。
中央黒へ配慮するなら黒1サガリを選びたい。白2を待って
黒3と逃げます。白4侵略は許すけど黒5と様子見。白6なら
黒7とこちらから削減。なお右下▲ですが×があるうちは心配
ありません。(後に図で説明)
実戦は下ハネを選択。少し利かされた感あるが白が補強した時
黒1と中を逃げ越せば悪くなかった。互先なら黒1で黒■を
選び次に黒〇を見て居直るが危険冒さず黒1が賢明。
気になる▲ですが白×を守らず攻めるのは困難で・・・
黒▲に白1と攻めてきたら黒2、4(a)と内側を切り
外黒6切りから黒8とハネます。意地の白9には黒10と
冷静に対応すれば白は攻める意欲なくなるでしょう。
M氏実戦でこの手段打たれたのですが・・・
黒1カカエは急がなくて良かった。この機を逃さず白2。
黒3逃げに白4、黒5に白7で逃走経路は絶たれます。
黒ピンチですが長考せず黒7~13。白は手が止まりました。
黒13は好手。白イなら黒ロ、白ハには黒二で眼を奪いにいく
のは黒×切りがあり無理そう。それでも白イを選ぶか悩んだが
実戦は断念し後半勝負を目指しました。その前に・・・
ハネずに黒1選択もあったと思います。白2、4追及には
黒5と凹み我慢し生きを計る。眼を奪うのは左辺雪崩れ込まれ
無理なので白6、8が相場となり黒9で生き。ただこの生き方は
かなり辛い。形勢判断し黒が勝てそうなら上策ですが・・・
◆黒が地合い良いがセーフティリードではないと思います。
それと白2で白5と強襲する可能性も。実戦のハネが勝る。
実戦です。左下に味付けし左辺白21とまとめたとき少し
勝てるなと感じました。黒4~8まで良かったが黒10では
黒1と辺をオシて頑張りたかった。白2、4と対応
しますがそこで黒5と出る。白6~10と破れるけど
黒11と我慢。白12~16でここは隅白地になるけど
黒17がすこぶる大きい。この図だと黒捨て石策成功で
勝っていたかもしれない。
◎初めて指導碁受けた時より段位二つ上がって定着されて
います。二回目の三子会心勝利目指し頑張って下さい。