常連S氏三子局

            いつもは仲間お二人が共に頑張っているのに今回は不在。

         勝負になりそうもないとの弱気発言が開始前にありました。

         確かに本局白が主導権握っている時間長かったのですが

            黒の攻めや仕掛けが遅れたのが一因。その具合を伝えたい。 

立ち上がり・白への攻め加減は?

        左下白11オシに手抜きもある。黒14~18は少し固め対応だが

        もちろん悪くない。焼き餅焼きの白19に黒20、22は当然。

        苦労させれば黒成功。楽早治まりなら白成功が目安です。

        黒24は次善手か。白25、27の形得て少し安心しました。

①最強は下ケイマ

        二線黒1ケイマが最強でした。早治まりさせじが目的です。

        白2進出の予定でしたが黒3カタが厳しい。この図だと▲が

        働きます。S氏は中盤から力発揮タイプなので急戦スタイルは

        好みではないと思うが深入り白を楽させたくないならこの図。

        完璧生きとなった実戦あまいと認識を。

②後の楽しみ案(お勧め)

        隅のハネは許したくない。第二案は黒1サガリです。白2

        アテから白4が癪ですが黒5と我慢します。今だと白6か。

        黒イの追及や黒ロの眼取りの可能性匂わして一転左下黒7へ

        只の大場でなく黒×ズバ切りを含んでいます。

  初手からの棋譜・白カタへどう打つか

        この時点での対局中の私の形勢判断。かなりこなした感じだが

        黒が良い。でも右上全部黒地ではないのなら大差ではない。でした。

        白55に下を受けたら黒の負けムード。黒56は当然の反発です。

        ◆白57にどう打つかの検証結果を伝える前に遡って・・・

左辺切り様子見がポイント

         私が黒なら左下白カカリの瞬間に左辺黒1と切ってみたい。

         どう受けるか様子伺いです。堅い受け白2なら一子動かず

         黒3ボウシ。囲いにくいと本手白aなら黒bで先ず先ず。

この戦いになれば黒打てる

         豪の白2、4に黒5オサエ。白どう打つか。白6修繕には

         黒7と戦う。白8に隅受けず黒9が勢いで流れです。

         伝えたいのは左の切リ味を何もせず終わらせたくないこと。       

大きな実利で白へプレッシャーを

        白1なら黒三子取れます。ただ黒2~6に抵抗出来ず黒8まで

        振り変わりとなるでしょう。左下~下辺は黒地にはならないが

        左上黒実利結構大きく全白地に軽く匹敵します。白焦りそう。

  白カタへの対応ブツカリを利かす策

        下辺白カタへの黒対応難しいのですが私の案を紹介します。

        一本黒1とオシて白2に黒3のノゾキから黒5が対抗策。6と

        下連絡を見合いにするのです。白6連絡なら黒7。白8には

        黒9で白地は相当削減します。これは黒大成功。よって・・・

洒落たケイマで連絡攻めが楽しみ

         必ず白1と出ますが黒2連絡が冷静。白3には黒4と削減しつつ 

         白三子の攻めを伺う。右の白も弱いのでこれは楽しみあり。

         ◎実戦進行でも黒負けてなかったのですがここが主導権握る

          一つのチャンスだったと思いました。参考に。

         ◎Sさんとはヨミ合い・シノギ勝負になること多いのですが

         本局は序盤早々に黒は最強かそれに近い態度出して良かった

         思います。いつも受けて頂き感謝です。有難うございました。