いつもは仲間お二人が共に頑張っているのに今回は不在。
勝負になりそうもないとの弱気発言が開始前にありました。
確かに本局白が主導権握っている時間長かったのですが
黒の攻めや仕掛けが遅れたのが一因。その具合を伝えたい。
左下白11オシに手抜きもある。黒14~18は少し固め対応だが
もちろん悪くない。焼き餅焼きの白19に黒20、22は当然。
◆苦労させれば黒成功。楽早治まりなら白成功が目安です。
黒24は次善手か。白25、27の形得て少し安心しました。
二線黒1ケイマが最強でした。早治まりさせじが目的です。
白2進出の予定でしたが黒3カタが厳しい。この図だと▲が
働きます。S氏は中盤から力発揮タイプなので急戦スタイルは
好みではないと思うが深入り白を楽させたくないならこの図。
『完璧生きとなった実戦は黒あまいと認識を。』
隅のハネは許したくない。第二案は黒1サガリです。白2
アテから白4が癪ですが黒5と我慢します。今だと白6か。
黒イの追及や黒ロの眼取りの可能性匂わして一転左下黒7へ。
只の大場でなく黒×ズバ切りを含んでいます。
この時点での対局中の私の形勢判断。かなりこなした感じだが
黒が良い。でも右上全部黒地ではないのなら大差ではない。でした。
白55に下を受けたら黒の負けムード。黒56は当然の反発です。
◆白57にどう打つかの検証結果を伝える前に遡って・・・
私が黒なら左下白カカリの瞬間に左辺黒1と切ってみたい。
どう受けるか様子伺いです。堅い受け白2なら一子動かず
黒3ボウシ。囲いにくいと本手白aなら黒bで先ず先ず。
豪の白2、4に黒5オサエ。白どう打つか。白6修繕には
黒7と戦う。白8に隅受けず黒9が勢いで流れです。
伝えたいのは左の切リ味を何もせず終わらせたくないこと。
白1なら黒三子取れます。ただ黒2~6に抵抗出来ず黒8まで
振り変わりとなるでしょう。左下~下辺は黒地にはならないが
左上黒実利結構大きく全白地に軽く匹敵します。白焦りそう。
下辺白カタへの黒対応難しいのですが私の案を紹介します。
一本黒1とオシて白2に黒3のノゾキから黒5が対抗策。6と
下連絡を見合いにするのです。白6連絡なら黒7。白8には
黒9で白地は相当削減します。これは黒大成功。よって・・・
必ず白1と出ますが黒2連絡が冷静。白3には黒4と削減しつつ
白三子の攻めを伺う。右の白も弱いのでこれは楽しみあり。
◎実戦進行でも黒負けてなかったのですがここが主導権握る
一つのチャンスだったと思いました。参考に。
◎Sさんとはヨミ合い・シノギ勝負になること多いのですが
本局は序盤早々に黒は最強かそれに近い態度出して良かったと
思います。いつも受けて頂き感謝です。有難うございました。