一番最後に終局となり白7目勝ちでしたが私の技が成功した
箇所少なく検証してみないとわかりません。では 始めます。
S氏どちらかというと模様より実利派。ケイマジマリが
多く三連星は珍しい。左下白13まで一応白の注文通りで
左辺星が浮いている感じ。ただし右下黒6カカリに白は
手抜きしているので黒はここを有利に進めたいところ。
黒16!この手嬉しい。私も手合いで何回か試みたことあり。
攻めて主導権取りたいとの目的ある手。さてどうなるか。
白17まで。少しですが打ち易く感じました。それは白一団が
厚くなると黒6の圧力かからないから。さて次に黒A分断と
黒B根拠どちらが良いか。それは後で。黒6で私ならば
配置が違うのですが私の実戦では黒1と一つ押したと記憶して
います。白2ノビに黒3とケイマ。白4カケには軽く黒5と
対応します。下辺も良き黒地になる雰囲気。如何でしょうか。
あまり形は良くないけど黒1、3と頭出し白を分断したい。
白4補強に黒5と競って行く以下は想定。隅を白aならば
黒b、白c、黒dで双方根拠乏しいが黒打てます。
◆もし隅の根拠得たいならばスマートに・・・
黒1トビがスマート。白2と封鎖したら黒3ブツカリで
先手治まりです。絶好点黒5シマリへ回り良い感じ。
黒▲へ配慮している理由は・・・実戦との比較を。
黒1、3でした。しかし白2、4に黒四子捨てざるを得なく
なります。局後悔やまれていました。確かに白への攻めが消え
損ですが黒7、9で右上が厚くなっているし×を見て黒イも
先手利き。三子だとむしろ簡明なワカレで悪くないと思います。
右上白カカリに一間トビで受けたのが実戦ですがぬるい。
▲厚さ信用し黒1サガリで頑張る所。白2なら黒3でホクホク。
もし白2で殴り込んで来たら戦う。三子の方なら負けません。
左上白1は黒2安心させ今一つでした。右上白3、5に
黒6は黒9ツギで頑張りたい。白13まで少し白ポイント。
ただ黒14が12ノビ切りを活かす好手。下受けは悔しいので
白15とハネたが黒16、18と捨て石で役立ちそうな進行。
白1で最強は白9オサエだが白地荒らされる筋が見え妥協。
黒2、4で捨て石になります。白5、7は先手で白の自慢。
白9~11のとき黒12が残念。ヨミ確かなS氏には珍しい妥協。
白13まで五分です。続いて左辺黒15守りはぬるい。黒17から
ハネアテ決めるべき。黒ぬるくなっているが黒24ワリコミが
好手。左辺白一子取り大きかった。地合いリード決定だったが
白33に実戦黒×が失着。黒Aと取り切る一手。惜しかった。
前図黒12はサガリたかったと伝えましたが検証してみると
簡単ではないので補足します。△抜きに黒1サガリの希望は
白2~6の譲歩。黒7、白8が巧みなキカシでa断点威力を
削いでいます。先手取り✖抜けた厚い白地なので惜しまず黒11
13のハネアテを決め実戦の黒15まで。これが私のヨミ筋でした。
◆ただ白2で最強白a切りがある。その変化を伝えます。
白1、3切りから白5ストレート分断がありました。
黒6、白7となり見た目は白手数短いけど黒8オサエに
白9で手が伸びる。黒10受けに白11が筋。黒12駄目詰めに
白13。黒負けに見えるけどさにあらず。黒14ホウリコミ!
白イ抜きに黒ロと盤端再度ホウリコミで本コウが結論。
このコウは黒負けるとかなり地を損するけど勝つと大利。
◆右下に黒Aコウ立てがある。利くとコウは黒が勝つでしょう。
でも難しい変化でしたね。参考になれば幸いです。
◎お疲れ様でした。来月は4日。よろしくお願いします。