起きて間もない8時10分に指導碁設定。早朝なので誰も入らないのが普通ですが
強豪Y氏から即申込み。まるでヨンでいたようで驚き。久しぶりですが若手プロと
かなり対戦されているのは時々観戦していました。圧倒勝利もありやはり強い。
先ず最終場面を画像でお見せします。浦安碁会指導碁少しお待ち下さい。
もちろん二番目の図をY氏は予定していました。
内容は黒勝利局と認識したいと思います。では序盤から。
左上は白が選んだ昭和定石。直ぐ黒23は初見。研究手?と
伺ったら「一子取られたくくなかった。」と素朴な回答。
あまくなりそうで私には打てないが後の右上隅でこの手を
活かす手を打つ。それが黒31ハネ。定石は黒Aノビですが
この局面では定石より気持ち込めた一手でした。
黒1ノビは白2~6となる。流れは黒7、9押しつけ。
模様出現ですが消して勝負挑む。白10は深入りかな。
黒壁は×に隙があるので攻め損ねるとあまくなりそう。
白1サガリがハネへの対応手とされています。遮るのは
切られ悪いので黒2ツギ、白3連絡と進む。白を連絡させ
黒あまく見えるけど黒4、6と止める手が良き後続手段。
この図は黒AやBが好ましい位置に見えます。▲ハネは
良い手になることあります。でも白はこれが相場でしたか。
白1ツケはヨミ切ったわけでなく浮かんだ手。隅白×を
してて黒▲を叩く振り変わりを希望しています。
一応白の希望はこんな感じ。前の黒aが×残り変ですね。
やはり来たか。黒1ブツカリでは左側ノビなら穏やかで
悪くないけどこの手はツケた白一子に責任持たせようが
目的。白3~黒6は策手段への準備です。実戦の前に・・・
素直な白1ちらっと考えました。黒2に白3と頑張りたくなる。
黒4は権利で白7まで定石。そこでY氏は必ず攻めるでしょう。
黒8が黒A活かす厳しい手。これは白命がけに思えて断念。
白1(2の右)ハネを捨て石に黒12までは希望通り。
隅も生きて辺も頑張るのは阿漕的だが何とかやれると
判断していました。ここが大事な場面。白イか白ロか。
第一感の白1ノゾキで利かすのが正しかった。瞬間黒2、
白3と利かされ攻め合い具合あるけど黒4とツグくらい。
白5と生きれば全然悔しくない。黒は△のうちどれかを選び
白を攻めるのが予想されるが白イ具合もある。白やれそう。
Y氏だと柔軟に右下黒〇から間接的に上の白を攻めるかも。
◆どうなろうと実戦進行と比べはるかにこの図が良かった。
切る手は黒も危なくなるから平気だろう・・・何という
楽観と軽率。ズバリ黒1切りがすこぶる厳しい。白2では
捨てるくらいだが効果的に捨てたいと白4~7。Y氏は
捨てさせないと黒8ノビ。白は取られたら終わり逃げても
悪いという暗黒世界へ・・・白19のとき鬱の心境でした。
黒1ツケで右下白へモタレ攻めが普通。白2、4には
黒5ツギ。白6と頑張りたくなる。しかし黒7とされ
そのような立場ではないと悟るでしょう。
白8に黒9と止めて白10には黒11と地を増やしながら
延々続く楽しい攻め。もう投げたく なる。Y氏は・・・
この進行は驚きました。実戦は白24まで白取り番のコウ。
攻め合い誤算あったのかと思ったけどそうではない。
コウ立て作りの左下ツケがY氏のヨミ筋。黒18子捨てて
打てるとの判断が凄いですね。黒は別の道もありました。
一線ハネずに黒1オサエを選べばセキになります。
黒13まで黒後手セキが気にくわなかったよう。確かに
黒二子取られたらセキ崩れなので白14などキカされる
負担も。形勢は黒良くても採用したくない気持ちわかる。
予想した図。黒1と直ぐダメを詰めると本コウ。白は黒のコウ立てにどこも
受けることが出来ない。左上黒3に白4と抜いての右上解消は必然です。
黒5とぶち抜いて左上の黒儲けは30目近い。ただ白6となると案外バランス取れて
いる感じ。黒優勢でも差はそれほどでなくこれからが勝負。
ダメを詰めずの左下黒ツケに受けるのもあるが黒は強烈なコウ立てが出来ると
右上ダメ詰めて仕掛けてきます。それでひたすらコウ解消に努めました。
上の白9は相場の消し。対し黒10受けは冷静ですね。白11とポン抜き避けて
下一帯~中央どちらがどの程度主張出来るかが後半の争うポイントに。
◎お疲れ様でした。白に反省多き一局。次回は良い内容の碁を目指します。