幽玄の間V氏:見応えある一局

   7日20時55分にダメもとで21時10分の設定を試みたらV氏からの申し込み。

   驚きと喜びとワクワクの二子指導碁開始。先ず終盤画像を見て下さい。  

白番:実戦で打った手は?

 終盤。戦い終わり今▲と打たれたところ。対し普通に応じるのはヨセ勝負だが

 地合いは少し白が足りないと思います。狙いの一手敢行。詳しくは最後に。

早き三々は作戦

        早き黒6三々。V氏のイメージでなく意外。でもいろいろ 

        こなせることは大事。白9が良いとされて・・・

定石

        黒1ツケが必修の手筋。白2を促し黒3、5ハネツギが

        手順です。白6を待って黒7ヒキまで基本定石。

        後手ですがキカシ黒イやロ・ハが後の楽しみ。           

一貫した実利と根拠でじっくりの黒

        黒1切りは当然の権利。中を大事にと白4まで応じたが黒は

        ポイント得ています。左下黒7は激辛。三々は怖くないので

        上辺など大場へ向かえば普通。以下白は足早に進めていますが

        白20オシはしつこかった。黒aに左辺守ろうとの意図ですが

        黒21打ち込みが厳しい。ここから黒が主導権を握ります。  

左辺取り切り可能でした

        黒がノビなかったので気合で右上黒を封鎖した時に黒1と

        左辺取りきること可能でした。白2這いには黒3ツケがある。

        白4、6なら黒7で生き。少し辛いけど左上実利デカい。

        ◆白4でハネ出し変化ありますが対応し外へはみ出します。

        万が一危険になってはと自重したのが実戦で悪くはない。    

双方いよいよ正念場

        進行した場面。左辺で黒はかなりの収穫を得ています。

        白は中央を止めて右側一帯を最大限にまとめようと白Aハネ。

        二つの黒×が凄く味悪いが難しいので勝負と。V氏考慮。

        形勢判断・地合いヨムこと沢山あり正確さも要求される場面です。

        ★先に左上▲の死活具合を説明します。

サシコミ攻めは生き

        いくつか考えたが白1サシコミから白3には黒4サガリが良い手。

        白5でコウと言いたいけど黒6、8で白aに打てず生きています。  

連絡の筋

       白1ハネは黒2でシノギ連絡しています。白3は黒4で無理。

       二つの図V氏もちろんヨンでいます。ただ他にも白攻め味あり

       局後「薄かった。」と感想。確かにぎりぎりでは不気味ですね。

       中の変化をヨムときも影響しないか気になりますから。

ハネ出し成立するか検証

        私もヨメてなかったので検証します。黒1~白6までは必然。

        持ち込みになれば黒即負けなので勇気要ります。続いて

この図は成立

        黒1ノビが中に利いています。白2備えに黒3が良さそう。

        止むを得ない白4に黒5担ぎ出しが好手です。普通白6には

        黒7で白困っている。黒イがロを見て利いていますね。

        この図は手になりました。ただ変化多いので100パーセントか

        わかりません。はっきり負けていたらV氏選んでいたはず。

        地合い差がないときに、勝負手を決行すべきか、我慢し

        後半勝負とするかは・・・天命の声が聞こえるかですね。

  実戦はヨセ勝負選択(冒頭画像場面)

        白の次の一手発表します。(一通りでは無いが左側)

一線ハネが両にらみの鬼手

        白1切りから白3ハネが決め手。これで左辺手段と左上

        黒大石の死活が見合いになって防ぐ方法がない。数手打ち

        投了されました。

ツケ決め急所なら後半勝負

        実戦は単に急所でしたが中に味はないと黒1ツケを決めて

        黒3と白二子を取るのが良かった。下辺は白が回りますが

        ヨセ勝負だったと思います。

        ◎また次回。熱戦局をよろしくお願いします。