前の方もK氏でしたが本局は別の方で段位は一つ上。でも謙虚に前局は五子でした。
先月他のプロを五子完勝局たまたま観戦しましたが四子でも五分は間違いない。
先ず私が感動した一手から画像で。善悪でいうとやり過ぎかもしれないが気迫が
嬉しかった。対局前「歳のせいか最近は・・・」と語られていたが若さある一手。
右辺白△とツイだところ。少々強情だったかもしれない。予想は黒1連絡で白も
2と繋がり黒3で平和。上辺固める白4と打つが黒5と攻めなら黒地を膨らませて
来るでしょう。リードしっかりの順調な歩みだったです。実戦は驚きの・・・
黒4!びっくりしました。白3がやり過ぎだったとしたら
それを咎める意志。その気持ち嬉しかったが白も反撃します。
右上黒も分断され難しい戦いへと突入。では序盤から。
黒32まで踊らない石運びで文句無し。右下白33カカリに
黒A受けの方が白は補強に悩みますが黒34は簡明局面に
との目的。白イは黒ロとなり✖裾空きあり辛いので黒の
希望通りですがハネ出し、切り違いと進みました。ここで
白が気になったのは左辺▲と右上▲の二点。詳細は後で。
黒16まで捨て石定石。部分的には白先手で不満なしだが
黒×も楽しみ。下ツケ黒a先ず先ずだったと思います。
左下ですが黒22は黒イ・ロより一番眼形を奪う攻め手。
◆白23は定石ですがここからの黒対応が少しあまかった。
ここはK氏に一番役に立つかも。黒1がぬるいようで良い手。
白2外しには黒3と迫る。白4にはいったん黒5ブツカリを
打ちます。白6~10なら整うけど右上白地へ影響。そこで
実戦で打たれた黒11要点を。じわじわと攻めを伺います。
なお白2で白3ハネは無理。黒に切られて収拾つかない。
黒1は白2ハネに抵抗出来ず地は確保だが白4まで攻め減じています。
黒5は要点の一つ。私なら黒Aが第一希望。K氏は黒Bだったとの感想。
そこも確かに大きい。ただ黒C伝えます。効果的に隅を確保する手段。
一見俗手ですが先ず黒1と出る。緩みにくいので白2オサエ。
そこで黒3切り決めて黒5トビ。対し白17カカエなら黒先手で
隅を確保したことになります。気合は左下白6三々。黒7グズミ
対応に白8~16まで(黒11はa)荒らされますが黒17がお返し。
白イは黒ロで攻め合い負けなので白18だが黒19筋で連絡し捕獲。
◆黒3、白4のとき黒17サガリから捨て石にして隅を確保も
良い場合あるのでどうぞ参考に。
白1反撃に黒4まで当然で正しい。黒の楽しみは右下黒aで
白b生きとなればかなりの利得。白はカミ取る暇ないので白5
三々。右上黒を攻めてポイント得たいとの心境でした。
黒6受けが疑問手。白連絡拒否と自らの眼形に役立つのですが・・・
白7ナラビが辛辣手。△をどう連絡しても利かされになる。
ナラビは右下△の分断狙いも。黒行く手に暗雲立ち込めた瞬間。
黒1と補強したほうが良かった。白2と連絡されるけど
黒3と整え一段落。黒地なくなったけど白地も雲散霧消。
痛み分けだが黒には嬉しいおまけ右下利得が残っています。
さらに盤を俯瞰すると黒3の手厚さが下の白一団への攻めにも
役立つ。肩の力抜くタイミングは本当に難しいですね。
◎お疲れ様でした。いずれ三子になる力あり。次を期待しています。