島五段四子局 

 本局は中盤の接触戦攻防が大ポイント。本筋と冷静さに触れます。先ず画像を。

黒ツケ、白ハネの場面。黒の次の一手は?

立ち上がり左下に緊張感)

        黒28、白29で止めるのは良くない。例え黒2が取られ

        てもノビて左辺頑張るべき。黒30は部分的に満点だが

        白31が嫌らしい。単に黒30オシの図をお見せします。

  必修・緩やかなケイマ好手(次に黒a

        右下白カカリのときに黒イ、白ロ、黒ハも無くはないが

        黒1ケイマが最高手。次に黒aも含み厚いです。聞くと

        黒aは考えたとのこと。戦闘派らしさだが白が先に右下を

        カカっているのでここは豪よりが適していました。

新天地で力出すのが上策

        左上白オシには手抜きする例が多い。島さん打たれた

        黒1マゲで良かった。白2に黒3で気分も良いですね。

        白4は先手だが黒5と味良くポン。白8は断点守り。

        悠々右方面黒9に回る。ここから力発揮出来そう。

志貫く一手は【黒番】

        さて冒頭場面です。いろいろあったが左下中を切って

        黒は中央が厚ぼったい。白は左上黒へ圧力掛けるべく

        分断し▲とハネたところ。黒番で本筋手段は?

ハネ出しからノビ最強分断手

        黒1ハネ出しが正白2抵抗には黒3ノビが強い手。

        断点は怖がらない。この後は示しませんがこれが画像の

        黒ツケの志。もし上手に負けても必ず上達します。

実戦:どこを切る?

         前図が最強でしたが実戦進行も悪くない。切る箇所は?

  正解!流石戦闘派。白4には黒イ・ロ)?

       島さんが得意な場面。間違えるわけない。黒1切りが正解。

       白2に黒3両アタリで満点。部分的に白惨状だが一応は

       白ロの筋で黒二子も抜ける。その前に白4アテはキカシ目的。

       さて黒イのツギ、黒ロの抜き。どちらが勝りますか。

受けていれば優勢堅持でした

,         島さんと私の棋風は似ている面あり。断然自分が良いと

          感じたら気合優先で気分も良い。しかし好事魔多し・・・

          打たれた黒1抜き正解です。左上隅も安心になりました。

                  続いて白2抜きのとき黒3受けは絶対でした。白二個を

          冷静に捕獲すれば上辺白4は省けないので右辺好所黒5に

          回れます。ポン抜き威力後半に発揮していたでしょう。

          実戦は黒aとさらに抜き。白3。生きくらいあるだろうが

          私も直感でしたがヨンでみると二眼作る手は無いようです

          ◎無念局。白が抜いた箇所を大丈夫か少し確認したならば

         地としても大きいので黒3を選んでいたと思います。

         来月の大会は上手破る活躍を期待しています。