Y氏との本局は不思議な感じ受けました。恐らく棋風改造中のために普段と
違う手を試みていたからと察します。部分的なヨミの深さ正確さが抜群でそれが
持ち味の方ですが別の分野も模索中と見ました。では画像から。
Y氏二間ジマリが多かったが最近は大々ゲイマジマリを
採用されています。なかなかの手。もし白8に一間ジマリ
受けなら大したことないが黒9、11ツケヒキこれは相当な
手です。手が止まりました。白12は妥協。黒13~17までの
ワカレは右上も実利化し黒良しです。
切り取り避ける白1なら普通です。ただ相手は最強主義の
Y氏。黒2と打ちそう、いや打つでしょう。白3には黒4と
攻めて来る。黒2で黒イやロ打ち込みももちろんあります。
白1は黒2カミ取りが見えて気が差したがゆっくりした
進行を目指しました。白7に回り一応足は速い。黒8は
工夫。治まるときは黒9が普通だが実戦は黒12切りが狙い。
白イに黒ロと二目にして捨てて黒へまで。これは黒うまい。
キリに白下アテで抵抗しました。黒1とノビるのは白2と
対応します。黒3は白4となり攻め合い含みだが白△待ち
構えています。でもY氏なら黒a最強から凄いヨミ発揮かと
身構えていました。しかし珍しく黒1ともノビなかった。
実戦は治まりのケイマ。弱気に見えたが賢いのかも。
対し白1、3は丁寧過ぎて碁問。ここは手抜きが
明るく良かったです。
右下黒がお辞儀したので満足し左辺白1が私の碁でした。
黒2這いは白3で腹立ちません。右辺黒×はそのままで
頑張る。局面広くがコミ無しの白の打ち方でした。
今、左の白イ・ロを活かすため右を白ハとノビたところ。一応
中央白地を期待しています。左上・左辺▲が強く治まり地合いも
リード。大差でないが黒良し。右上黒確定地大きさ光ります。
なお下辺×同士は不思議な関係。どちらも軽い感じ。
◆ここで昭和的発想ならば・・・
中を黒1ケイマは予想手にありました。黒イ、白ロ、黒ハの
分断を見ています。その時は白2オキを決行する予定。今なら
黒3なので白4~8となる。これは中央補強の代わり。
勢いは上辺黒9連打。未だ上の白にはシノギあるが先に白10と
攻めて白は何かポイントを得られるかが鍵となる。
実戦Y氏はストレートの黒9。準備しない攻め選びました。
白33まで進行。ここで黒は実利勝負選択も可能でした。
黒1出が実利志向手。白2とアテる予定でしたが黒3ハネが
好手。白8までシボって黒9とノビる。以下は想定です。
黒断然地合い良しと思ったけど意外に微細。実戦が良いか。
解説したい攻防多かったが省きます。一段落しました。
白はa・b抜き、黒もb・c抜いています。上辺白は
黒イ攻めに白ロ以下白へまでぎりぎりですが生き。
次の黒の一手は衆目の一致する所でしょう。
黒1二目の頭が正解。Y氏当然打たれました。私は白2を
用意。ここで最強をせず黒3と切り上げれば無難でした。
白4が相場だが黒5と中央削減する。白自信なかったが
地合いは案外拮抗。ヨセ勝負だったと思います。
勝負選択の黒1遮断。以下白8まで流れです。ここで今までと
違うY氏が出ました。中央黒9切り。下の戦いに役立てようとの
意図で準備手。どう相手しても利かされになりそうと感じ手抜きし
左下白10。ここから訳わからない混戦へ突入しました。
ただ流れは白。それは序盤の右下ポン抜き厚み働いてきたから。
棋譜は白28まで。いろいろ変化あるけど黒が大変な情勢です。
◎Y氏とは攻め合いやシノギ勝負などヨミ比べのような戦いが
多かったが今回は違う意味で面白い内容でした。今年もたくさん
受けて頂き有難うございました。あと一局成立すると嬉しいですね。