関場氏圧倒の会心局

白番:右上白の運命は如何に

立ち上がり

        左上は白初手小目でしたが結果的に星の三々二段バネ

        定石になっています。右下白18三々では右上カカリも

        あって迷いました。黒19、21は先手取る対応。黒23

        シマリが絶好で頷けます。白24は同点カケを防ぎつつ

        左一帯盛り上げる意図。次に黒は・・・

攻勢からの大胆手

        模様接点を黒25~29と勢力拡大。白aで一段落ですが

        白34の削減急ぎました。白38ツケに外オサエが普通だが

        黒39、41は食いつきでのポイント希望です。棋風ですね。

        白42マゲに黒43!定石は黒bですが積極的一手。      

模範的進行・普通でした

                              棋書では黒1が普通というより絶対となっています。

         白2進出にいろいろあるが辺の黒補強兼ねて攻めの

         ハネツギ良さそう。眼形無いよと攻め手いく一例。

         黒9好点に回れば黒持ちの序盤に見えます。

         関場さん打たれた中を大ゲイマで包む手良くない

         可能性あるが・・・打ちたい手を打つの気持ち良し。

白の有力な対抗手段

       白3ツケが一番良い手だったようです。ただし抵抗なので

       黒も頑張るでしょう。負けない対応力が必要となります。

早治まりも穏やか

         早治まり目指す白3もあります。黒8まで封鎖されると

         見た目気分悪いが白9サガリまで完璧治まり。この碁は

         左上白厚い姿なので黒勢力働きにくい意味あり。

         AI示した図ですが私はもう一手黒に打たせてから

         このように治まれば良いと考えました。阿漕だったか。

実戦進行・コウでは苦しい

         白1、黒2の時点でAI形勢判断は白60%黒40%。

         ただ手抜き白3は悪く五分に近い数字となりました。

         黒6は一番良い攻めに見えたが一路左が最善とのこと。

         白7、9のコウでは白悪い。他のシノギ道があったよう

         ですが見えなかった。数手前の黒4サガリは用意周到。

         コウになったときにコウ立てを大きくする意図です。

         ◆ここからコウ争いになりました。そしてその結果・・・         

最善は白1。形勢悪いが延命でした

        コウ争い応酬の結果こうなりました。ここで白1ならば

        死ぬことは無かったです。黒aなら白bで生き。

        ただ検討で「黒bと追及します」と関場さん。その通りで

        白はコウ立て使い結果は生きるけど外が増々黒鉄壁に

        なるでしょう。もう白の勝機は消えています。      

大石憤死・黒勝利

        辺の黒石捕獲ないか懸命にヨンだけど全てシノがれています。

        黒12で白投了となりました。

        ◎お見事です。三年くらい前から幽玄の間で先対局して

        いますが本当に強くなりました。これからも熱戦局を打ち

        さらなる高見へ向かって欲しい。お疲れ様でした。
                         
                      

          

AI示した図(参考に)

        実戦のツケで拡大する作戦を私は良いと思いましたが

        AIはこの図を示しました。達観していますね。

    単ハネ・振り変わり黒良しのこと。参考程度に

       隅へアテコミ打つな単に黒1ハネよ。』との指摘あり。

         では白2に黒アテ返しで一子捨てると思いきや黒3ツギ!

         白4と突き出されたら黒5、7と隅を取りなさいとのこと。

         私は白8とノビて白良く見えるけど・・・判断違うらしい。

         関場さんは実利得るよりも夢ある実戦が棋風に合っていそう。

         AI提案は体に合わない💊薬あり。程良い処方が大事です。