今後掲載予定は研究会指導碁残り5局、浦安碁会指導碁6局もあります。
大変ですが焦らずじっくり作成します。よろしくお願いします。<(_ _)>
幽玄の間指導碁も忘れてはいけないと17日(水)設定したら強豪S氏から
申込み。残念ながら終盤勝負所で黒の持ち時間無くなり投了されたのですが
形勢はどうだったかを先に検証したい。序盤も少しお見せします。そこで
いったん終了し前の栗林五段研究会指導碁更新へ。
S氏指導碁は時々じょじょに更新という形となります。では終局画像から。
黒1コスミが締め付けの初手。検討時に伺ったらS氏即答されました。
白10まで必然で黒先手となる。そこで右辺黒11が右下白への寄りつき。
白12オサエに黒13追及。白14~黒17まで隅を先手で得し白22まで相場。
左上黒23が大きいく白24と受けるくらい。そこで右辺黒25が手止まり。
目算しましたが意外に細かく黒5目程リードでしょうか。微細ですね。
浦安碁会二子局でも試した大高目を二つも採用。もちろん白2、4は初。
対し黒5と動じません。白6は浮かび(白模様大きく見せる意図)です。
すると黒7!打ち込みのような・・・白を割る手ですね。もし一路下なら
白ボウシしていました。構想練り直して選んだのは『チキリトビ』で・・・
白チキリトビ(ハザマ空ける手)、黒横二間、白五線コスミ、黒ケイマと進行。
双方の石が一路低いと普通か。易々割られては不満なので白ハザマ決行です。
前図からこうなりました。双方勢いですが黒▲とノビた姿が自然で美しい。
少し黒良く見えます。この後白は左上ハザマを防ぐがその次の黒の手が
どうだったか・・・少し白が盛り返した感じに。
大高目は二子局で何局か試し好感触得たので採用てみました。
序盤中央配置が得意なS氏は黒7と返答。双方の波長が
共鳴した感じで新鮮。取りあえず安定の黒9に位の白10。
次の黒の手予想はa~dでした。黒aなら白イで戦う。
黒bやcは白ロ、ハと対応し外の白が固まる印象あり。
落ち着いた隅の黒dはあったでしょう。
質問にもあった直ぐ黒1どうなるか答えます。
挑戦のハザマには白2、4と迎え撃つ。黒5には白6と
ノビて頑張ります。ここが黒の岐路。黒7とオスならば
白8と進出。黒9と叩かれるが白10で左黒は封鎖。
この進行は白やれると見ました。黒7で最強は・・・
無理っぽく見えたが黒1カケありました。白2には
黒3と緩め白4に黒5とオサエます。白6切りで中の
断点危険だが黒7が凄い頑張り。白8形に黒9カカエで
白イを牽制。続いて白10と打ち白イとロを見合いにして
やれそうだが左上で黒は得しているのでサバキ如何です。
『即ハザマもあった。』がSさんの質問への私の答えです。
黒1とアキ隅占めるのは相当有力。その場合白2と踏み込み
対応を伺う予定でした。黒3なら普通。そこで白aも見えるが
私の棋風だと白6三々を選びそう。適切に対応し黒打てますが
一歩後退する手打つと主導権は白が握るでしょう。
実戦図。中の黒強化し下辺踏み込まれましたが左の黒へ
圧かかり打ちにくい左辺補強。左上隅へ影響しています。
ところが左下黒1が鋭い。白2、4に黒5が柔らかです。
白8と譲歩させ黒9まで隅に食い込んで治まり成功と言える。
白4で白6強手があれば白良しだが・・・ヨミ切れず断念。
最後に勝利確定していた後半場面を紹介します。少しお待ちを。
左上に注目。白1切りよりないが黒2と中を抜かれ白3でコウ。黒のコウ立ては
左下隅に白四子アテ一つ、下辺には出る手一つあり。白からは右下隅しかないが
左上のコウが大き過ぎて受けてもらえません。 実戦は・・・
黒4コウ立ては助かりました。白5とコウを解消し一縷の望み。黒6で上辺白一子を
飲み込み黒地なら勝ちですが白7~11で難しくなっています。
コウ立ては側コウが良かった。次の図で。
白コウ取りに左上隅の黒を生きますよと黒1アテ(反対も可)が決め手でした。
一子逃げるとコウを取られ白のコウ立てどこも利かず。よって白2コウ取りだが
黒3で隅は生き。するともう一手白4が省けません。悠々黒5まで。オワでした。
◎空中戦面白く夢あったが白失着重く延々と黒優勢。勝勢内容だったので
次局は残念局を払拭する会心局を。期待しています。