島五段四子局序盤

     

カカリ付きの大ゲイマ三々定石と変化

    弟子時代の時、仲間から「えっこの定石知らないの。」と驚かれたこと

    あります。院生になるレベルなら常識とのことでした。ただ定石より劣る

    ワカレでもその形の活かし方など上手ければそれは『定石変化が強い」と

    評価したい。特に中盤からは定石に拘ると失敗すること多いので。

    左上黒14まで黒失敗が定説。ただ冷静に分析するとポン抜きと二線カミ

    取りが残り目くじら立てるほど悪くはない。実際に島さんは厚みと判断し

    黒16、18を採用されています。

    ●基本定石は後ほど。先ず左上隅の白に対する狙い筋を示しましょう。

単に鼻ヅケの筋

   右上白が構えた配置で検証します。白地へどう打つかですが黒1鼻ヅケを

   紹介したい。断点二つを睨み△の鼻頭へビシッです。この手は捨て石で

   役立てようが目的。一番堅いのは白2。謝った受けなのでキカシた石は

   捨てて良いと黒3軽くがコツ。蛇足ですが白イは喜んで黒ロ。

利きを決めずの筋

    鼻ヅケに白2と叩く可能性大。ここで断点を黒3と切るタイミング。

    白4と頑張ったとき黒5と二子にして捨てるのが高級な筋です。白6、

    8と二子取られますが・・注目。黒9が好手。白イなら黒ロ。厚い姿で

    白地削減し成功。黒イの利きは決めずが美しいですね。

    ※高段者は白6で白7と打つ変化をヨンで頂くと嬉しい。

隅の実利得て満足。まだ白地味残り

    黒切りに白1なら黒2、4と実利へ。このワカレは黒満足。

    黒×は黒aやbの活用が可能。左上黒が鉄壁なのが心強い。