4日の棋院指導碁は市ヶ谷で午後の一局のみ。有難いことです。
開始十分前に対局部屋についたら男の子とお母さまもいらしゃいました。
早速開始。どのくらいかなと置石待っていたとき‥もしやと思ったら
初手三々。定先指導碁で緊張しました。後でわかったのですが台湾から
いらしたばかりで勉強になるとの考えの手合いだったそう。
年齢は12歳。本当の手合いは局後感触から三子くらいだと思いましたが
対局前半はもちろんわかりません。最高の光る手出た瞬間を先ず画像で。
「やはり強いんだ。」と認識した瞬間。この手の良さ解説は後で。序盤から。
右上黒5は小目裏ガカリで黒7まで可。左上白12に
互先的だと黒イのコスミツケ。でも黒13ハサミも厚く
賛成者多いでしょう。左下黒15では黒ロのコスミが
人気だが実戦の棒ツギは手厚いので悪くないです。
厚い棋風だなと推察。
◆下辺白占めた時の予想手は黒A・B・Cでしたが・・・
黒1は少しぬるいと思います。これはどうする?と試しの
白2カケ。少考し黒3はサバかせないように受けたと察し
ました。もちろん有力です。黒5は工夫だが白6に黒7
が省けないので白8叩きを打たれる。黒今一つでした。
右辺黒15ワリウチは首尾一貫ですね。黒17ヒラキとなり
右上△のケイマジマリへ狙い筋生じています。(後ほど)
◆白18オシに手抜きし黒19ツケはこの一手でブラボー。
黒1ケイマがお勧めでした。白2なら黒3、5と対応し
未まだ攻めを狙えます。隅は白から打っても・・・
気になる白1ケイマには黒3ツケが追及手。
白は満足いく眼作りは出来ません。
白イかロとハネたいが左右辺の▲存在でシチョウ変化は
どちらも黒良し。白×ノビ対応は気分的に打ちにくかった。
実戦は白1ハネ。ここでK君は黒3と切ったが黒2オサエが
良かった。白3とツグ予定でしたが黒4堂々と打つ。白5に
黒6と逃げるのでなく白棒石を攻める気持ち。白7オシには
黒8と根拠を奪う、黒Aが良い所にありますね。
白3、5は黒6シチョウ。怖いシチョウアタリがない
のが嬉しい。白イなら黒ロ、白ハ、黒二で圧倒。
黒2(9)を白5とアテてくるなら黒6切りから黒8が
大事な手。相手の土地なのでコウ怖がらず。が原則。
白9は仕方なく黒10のシチョウ。黒が相当嬉しい図。
大人しく白1ノビなら軽く黒2。下は白地になるが平たい。
そこで右上ケイマジマリへ黒8を敢行したい感じです。
白9に黒10で変化たくさんあるけど戦いになれば黒打てます。
◎台湾から東京に来てまもなく棋院指導碁を受けて頂き本当に
有難うございました。台湾は50年以上前に沖縄から船旅で
家族旅行し楽しかった思い出あります。さらに強くなって
いつか三子より少ない真剣指導碁を期待しています。