野波三段指導碁一場面

 前日は教室、24日は研究会幹事としてお世話になり有難うございました。

 一面だったので六子+二つご自由にと提案。その代わり真剣さは増す指導碁。

六子局+二つの置石で開始

モタレ攻めのツケノビ良し。白ツケには

        左上黒4、大ゲイマツメは三々置石あり確定地。右下隅の

        黒8大ゲイマは置石ケイマと『令和で人気ある構え』で

        良き出だしです。左下黒14~18は旧定石。悪くないが

        黒14では単に黒18が白を白を強くせず勝るが今の定説。

        白15ツケはサバキ目的。ある意味『弱気手』なので・・・

強対応したい・切り違いには三線ノビ

        黒1オサエが正解。辺の黒勢力を易々と荒らされたく

        ないのです。白2切り違いが心配だったとのこと。対し

       三線の切り違いは三線の石をノビよ』という教えあり。

          この配置では左下▲がa保険もあり強いので最適です。

ポン抜きは厚く大きい

        切り違いに好手横ノビされたら白は大変だが私なら白4と

        アテ、黒5に白6と対応します。ここで大事なのは黒7。

        左辺白三子攻めるために外の白へ圧をかける。白8から

        12と遁走するよりない。気持ち良き黒13、白14で凹ませ

        冷静な黒15ポン抜き。黒17までが予想の想定図。

        ◆もしこの図を打てたら強過ぎ。指導碁四子局はある。

  地にあまい進行(手厚さ今後に活かせるか)

       黒1~11まで。手厚い黒の壁は形成したがここは厳しく判定

       しましょう。最後の黒11は生きている白石を封鎖しあまい

       左上黒が弱いならまだ価値あるけど置石三々があるので強い

       石へ連絡してもそれほどです。黒11では他方面好所でした。

       ◆さて右辺白ツケに対し黒イかロか。白△関係します。

最強は上ノビ。戦う意志

        白△ツケに強い態度示すなら黒1ノビです。白2で

        左右黒を割られますが黒3、5ツケノビでモタレて

        攻める。戦いの進行方向に黒厚みがあるのでお勧め。

受け定石はシチョウ白有利で今一つ

        実戦の黒1ハネも定石。白2(9)ハネに黒3と切って

        黒5も石の流れ。白6に黒7抜き。白8アテに黒9ツギは

        梅鉢形で悪くないです。ただし白10シチョウが成立します。

        この進行は白満足です。続いて実戦は黒11切り、白12抜き、

        黒×。最後の手は力み。黒Aノビなら悪くなかった。

        ◆黒11切りではもっと良き打ち方あり。次の図で。

右辺は譲り両隅取得したら十分

       シチョウに取られた時は何もせず右下黒1守りが明るい。

       白aや白2と手を加えたら今度は右上隅黒3と守ります。

       ◆白は辺を主張し左右に黑割ったけど両隅獲得したら黒満足。

       ◎お疲れ様でした。知識は豊富なので後は適材適所ですね。

       来月も教室・研究会よろしくお願いします。