幽玄の間Y氏定先局

    20日午前の強豪Y氏定先局。対局中は意識しなかったが現在私が二連敗。

    残念ながら時間切れ白勝ちとなったので続いて打ち継いだらどうだったか

    先ずいち早く画像で検証します。    

右上白△と連絡した場面で終局

  白△で右上黒地削減し取りあえず白成功しました。ここで終局となりましたが

  左下がどう形決まるか気になります。先手の黒はどう打つのが良いか。

打ち継いだ場合の想定例

  白三子を大きく確保するなら黒1を決めて黒3でしょう。白4、6で下辺は

  白地になる。右上を打つときは黒7、白8の次は黒9か。この手でサガリ

  なら白四子取れるけど出られ中の黒地は消える。続いて一線白に連絡されても

  ホウリコミ二つでコウ勝負可能。いつ決行するかコウ立て具合がどうなるか。

  ★黒1で黒4出や5と決める意味もある。その場合白受けずに左辺白3と打つ

  可能性高い。大変化し死活絡む勝負になるかも。

  ◆対局中は白良いだろうでしたが正直不明。後半勝負だったと思います。

大ゲイマガカリの意図

        左下は久しぶりの二段バネ定石。その後、双方隅を打ち

        合ったら黒17オシは逃せぬ好点。左上大ゲイマガカリは

        真面にカカるよりゆっくりを目指す手。対し黒イ受けは

        白ロで嬉しい。黒aハサミなら白bでサバく予定でした。

        しかし白の意図察知したY氏、工夫手を放ちます。

白の意向拒否の工夫手

        黒1ツケ。良い手です。今度は黒の意図を探る番で・・・

黒の希望図(予想)

         Y氏は白2、黒3を希望しています。白4ツギなら

         攻めを見た黒5ケイマを採用されたはず。左下黒は

         ポン抜き+オシで強い石なので白6くらいだが黒7と

         迫ってきそう。これは▲働き白重く感じたので・・・

実戦は相場の進行・微妙な上辺

        白2、4を採用。白12まで満足。黒9は保留するのも

        あったでしょう。白ワリウチに右からのツメは強気です。

        黒17は先に18を打てば普通。白17で形的には黒辛い感じ。

        もし×と繋がったら定先手合いでは悲しい。黒イは白ロ。

普通の左ツメには策手ツケを予定

        隅をハネサガリ決めているので左上から黒1ツメが

        普通。ならば白2ツケを予定していました。悩むはず。

        黒3受けなら白4。イとロを見合いにして治ま易い。

拘るならサバキ形で対応

         許せぬと黒1ハネ出しから最強黒3が浮かんだ方は

         鋭い。ただ白4が好手。白一子取り方に悩むはず。

         白を強くしたくないなら黒aだが白イ、黒ロから

         右下白イに回るでしょう。左上黒すこぶる厚いが

         石が偏在している感じ。でも力戦家なら白弱石への

         攻め次第で打てるとは思います。

頑張りの右辺ツメ

         黒1、3(a)切りは意外。いつも攻めで力を発揮する

         Y氏なので。白8まで白は満足でしたが先手取り右下へ。

         白4で打ちたかった手あり。二つ後の図で伝えます。

へっぴり連絡は遅い

        黒1、3のツケヒキは右下へ先行します。手抜きされた

        上辺白をどう攻めるか、今なのか後なのか。黒遅い感じ。

 黒キリ違いに白の後悔(白1決めて白3でした)

        白1と上からアテてから白3が良かった。黒4、白5で

        一段落となる。実戦図より黒イ、白ロ交換せずが白の眼形

        具合狙えて黒の利得だが中に白の利き(×数カ所)が存在して

        いるのが大きい。将来黒(a・b・c)に悩まされますが。

        ◆引きずると良くないがずっと後悔していました。

穏やかはヒラキ。ただ黒×が泣く

        右下は白コスミツケ一間に黒1ヒラキなら穏やかです。

        白2と打たれたら黒3と進む。黒a、bキカシも含み

        下辺はなかなかの構え。でも気になるのは黒×オシの存在。

        不急の一手となっています。白4で持久戦ですが戦いが

        起きずらくなるとY氏持ち味発揮が難しくなりそう。

        

        ■この後は実戦進行を解説は無しでお見せし終了します。

        ぎりぎりの戦いで勝負するY氏の気概が伝わるはず。

        大会に出場する方で上手と対戦する方ときの参考に。

        ◎お疲れ様でした。また次も熱戦を打ちましょう。

白を攻めて頑張るとの宣言

冗談じゃない白が攻めるぞ

黒は地で頑張る。白は攻めで追及

   黒ぎりぎりから目一杯の頑張り・戦いは続く