幽玄の間のV氏。二子二連勝のご褒美として初の先指導対局実現しました。
一部分で大きな損をした以外は頑張っていた良き内容。先ず画像で。
左上の黒9(16)ツケから黒11フクラミに白12アテは気合。
以下白24まで昔からあるワカレです。白良しと記憶しているが
黒25ヒラキとなり果たして本当か。白が二手も石が多ので部分的に
少し白良いとしても黒は簡明さに満足出来る。今ならば・・・
黒一子切ると外の黒が強くなる。単に白1ハネが勝った。
白一子に余韻を残すのです。黒2が相場ですがこの部分は
一段落と見て右下白3。白△は黒イと打たれても二線連絡
手段残るので白ロに展開します。上の黒に対し白aと寄り
つき(攻め)も楽しみ。実戦と大分違いますね。
右下カケの後に右上黒1とノビられる方が嫌でした。
気持ちは右下白2で左下隅との連動を削ぎたいけど
黒3ツケが飛ぶ。上辺星があるとすこぶる厳しい。
白4~黒7となれば早くも黒ペース。 白4で外とハネは
黒5ブツカリから黒7とハネる。白8には黒9切りが好手。
白10よりないが黒11と這ってから黒13カケ。ここで白に
良い手見えない。白14なら黒15。どちらかの白取られます。
黒3は黒1と上辺星があると成立する強烈パンチ。
白1豪ハネ出しは今一つでした。それは黒12まで部分的に
得だけど左側に白石偏在し黒は全局的に連動しているから。
白1は普通オサエがこの図よりは良かったです。
黒4で二目の頭(黒5)は・・・
白2アテから白4切りが成立し白12まで隅を取られます。
外の配置で黒良い場合もあるが左の白△が黒外勢の活力を
削いでいます。黒イもロも冴えないが何も打たないと白ロ
攻めがきつい。
この碁は右下で黒は大損害を被られました。コミ無しなので
負け決定ではないけど白10でほぼ勝負あり(イとロ見合い)
黒悪手は黒3(白4をうっかり)疑問手は黒5(白6きつい)
最後に別案を伝えますので眼に焼き付けて下さい。
右は黒1ナラビが最強最善でした。白一子孤立します。
V氏感想の「下一帯が気持ち悪かった。」の判断は正しく
白2ツケが狙い筋。対し黒3、5と対応する案を伝えます。
白6とされ捕獲した場所が手になるけど気にせず黒7ポン。
次に白×切りなら仮に▲五子捨てて黒イ、白ロ、黒ハで手を
打ち右一帯を黒Aくらいに広げましょう。黒打てると思います。
下辺を荒らされたくないなら二つ前の図で右辺ツメよりも
下の断点への配慮を。右辺で頑張ったら下は荒らされても
石の流れで右一帯への勝負へ切り替える。定先局は二子よりも
『局面変動が多い』柔軟さですね。次の時の参考に。
◎今年一番受けて頂いたV氏に本当に感謝いたします。もう一局
指導碁成立すると嬉しい。取りあえず良いお年をお迎え下さい。