8日午後の指導碁。本局はどこで止めるか・柔らかく打つかがポイントだったです。
白△と打ったところ。ここは大事な場面。ヨミと柔軟発想が要求されます。
右上白△とスベったところ。二線ですが黒コスミとの比較で大きい。
その前の左辺黒二線スベリに注目。ユニークで根拠に辛く発想豊か。
N氏は一間ジマリからヒラク布石が得意。前回苦戦した
こともあり意識して白6ヒラキ。左辺黒15が面白い。
普通に二間では白にケイマされ重いと見たのでしょう。
対応難しく感じ右上白16好点へ。黒へ委ねてみました。
黒1トビが普通でした。白2受けなら黒3で佳き構えです。
白4と打たれても削減残っています。左上カカリで一局。
前図の打ち方は芸がないと感じるなら黒1ツケがお勧め。
白2、4が予想されるが黒5で白×を攻める気分。左辺
黒▲は薄くなるが軽いので如何様にもサバけます。
冒頭場面に来ました。白△に対しどう打ちますか。
部分的には単に黒1と出る手が最善。次の白の手を見て
打つ手を決めます。
白2アテには黒3が先手になり黒5と▲連絡出来ます。
続いて白a連絡は悔しいので白bか強気の白cかは微妙。
白2と二子取らずと来たら黒3で返します。×とは打て
ないので前図とほぼ同じ結果となるでしょう。
今は効果はっきりしないので保留が一番だと思います。
左上黒1カカリが大きい。直ぐ白2なら黒3と攻勢に立つ。
『相手に打たれても自分には影響しない時は価値高くない。』
もう一つ豪でなく柔がお勧めの場面ありました。最後に。
白は右下へ手をつけコウの形を作り誘いました。それに乗り黒1とアテ、白2、
黒3取りとコウ勝負が実戦。でも白4などコウ立ては白が強い碁形に見えます。
このコウは黒が負けると上の断点負担が重い。ここは柔軟策が最適でした。
N氏は妥協せずやり過ぎるくらいの最強主義者。なのでこの和平策は全く
浮かばなかったと察します。しかし紛争起きると左の白厚みがもろに働く。
ここはいったん穏やか路線で黒1、3で白を生かすのです。白4に黒5、
7と断点を守りつつ中に黒地を形成。白が期待していてコウを避けるのは
逃げでなく次の戦いへの充電。学べば碁の幅が広がります。
◎お疲れ様でした。打ち方はそう完単には変えられない。私もそうです。
でも徐々に柔と豪の引き出し開け閉めが巧みになるよう期待しています。