幽玄の間Y氏定先局

         4月1日の夜の指導碁。連続で受けて頂き感謝です。

        この碁は出だしの競り合いに見応えありました。棋譜を。 

右側頑張ると主張した立ち上がり

        黒は右側を頑張りながら白との競り合いを希望しています。

        黒の次の一手は普通ツケ。私は別の手が気になっていました。

実戦:気になる下連絡具合

        黒1、白2と進行。白a味を黒がどう解消するか楽しみ

        でした。白2はぬるそうだが右下隅に白b生きが残って

        いるので軽く切り上げたいとの気持ちです。

気になった『耳』果たして効果は?

        黒1と打たれたら悩んでいました。この手は『耳』という

        囲碁用語で打たれた相手がくすぐったく重くなる時に有効。

        対しツケコシ気になり白2ブツカリなら黒3とノビて白の

        形を崩し連絡を脅かす。これなら耳良い感じ。

封鎖出来れば良さそう

        白2ブツカリは形整える筋ですが黒×構わず黒3ツケコシ。

        ます。続いて白イなら黒ロ。白ハなら黒二、白ホ、黒へで

        封鎖し成功。下で白が生きることは右下△動きにくくなる。

        ◆変化多く確証は言えないけど黒1あったと思います。

打ちにくいが無難でした

        白ハネ出しを防ぐなら簡単。黒1です。ただ白2と

        応じられ白を強化してしまう。打ちにくかった気持ち

        わかる。実戦は味ある様子見を隅へ放ちます。  

才ある一手

        黒1。この手を見てY氏の才と強さ改めて認識しました。

        白の受けを見て打つ手を決めようというもの。一例として   

ガリ受けにはマゲが辛辣

        白2と受ければ隅に有力手は無いが黒3マゲに痺れます。

        どう受けても利かされで下のハネ出し狙いも遠のく。

        それと黒3から中央へ二間進出もしやすい。白2は却下。  

勝負決行

        黒1に他の受けも気に入らなかったので白2ハネ出しを

        決行しました。もし隅の白地なくなっても黒三子が弱体

        すれば打てるとの判断ですが善悪は不明。

        実戦は順当な黒イで一応は私のヨミ筋通りの進行。黒は

        ロで隅と連絡する図や気合で黒ハ連打もあったと思います。 

珍しくうまく打てました

        いろいろありましたが隅へ黒ツケた手が働かない進行では

        白の作戦が成功しています。中を止められ左辺白地認めると

        黒は地合い怪しいので黒73突入は勝負手ですが白74で前途

        困難。私にしては危なげなく勝利した一局でした。

        なお右下は白から打つと生き、左下は黒から打つと生き。

        ほぼ見合いと考えてたがどちらが大きいか。

        ◎お疲れ様でした。これからもよろしくお願いします。